尋常性ざ瘡(ニキビ)

尋常性ざ瘡(ニキビ)

 

尋常性ざ瘡とは
いわゆるニキビのことで
思春期の男女共に
発症しやすい皮膚の病。

東洋医学の考察では
何かしらの原因で熱がこもると
ニキビができやすいと考えます。

では、どこに熱がこもると
ニキビができやすいのか?

東洋医学では、病の原因を
五臓六腑からきているものと考えます。

皮膚の病も内臓から来ている
と考えるため、内臓の代謝を
円滑に調えることができれば、
肌の調子も変わってきます。
逆に言えば、内臓の働きが
滞ったり、弱ってくると
皮膚がたるんだり、艶がなくなったり、
熱がこもったり色んな形で
皮膚に表現してきます。

 

 

ここでは、
尋常性ざ瘡に関する
西洋医学と東洋医学の
見解をご紹介致します。

 

 

 

西洋医学の見解

尋常性ざ瘡(ニキビ)


ヒトの皮ふには毛が生えているが、
毛の周囲には皮脂腺といわれる
皮膚の油を出す分泌腺が存在している。
この皮脂腺が皮膚の表面に
皮脂を供給することで
皮膚はしっとりときれいな状態を
保つことができ、細菌やウイルスの
侵入を防ぐ役割もしている。

思春期になると男女とも
男性ホルモンの分泌が活発化し、
その影響をうけて皮脂の分泌が増加。
さらに、毛包の出口が狭くなるため、
毛包内に皮脂がたまる。
これがニキビの原因となる。

 

 

症状

①白ニキビ
白ニキビは閉鎖面疱と
呼ばれる状態で
白く膨らんでみえ
炎症は起こっていない。
角栓の下に皮脂がたまっている状態。

 

②黒ニキビ
黒ニキビは解放面疱と呼ばれる状態で、
酸化した皮脂が黒く見えている状態。

③赤ニキビ
アクネ菌が増殖することで、
炎症が起こっている状態。
その結果、赤色の丘疹が散在してみえ、
痛みや熱感はあるが膿は出ない。

 

④黄ニキビ
さらに進行すると膿んだニキビとなる。
この状態は赤色の丘疹の中央に
白い膿がにじみでるようになり、
痛みも強くなる。

尋常性ざ瘡(ニキビ)

 


治療

主たる皮疹により異なる。
治療の基本は
毛穴につまった脂を取り除くことと、
アクネ桿菌に対する治療になる。

 

 

尋常性ざ瘡(ニキビ)

東洋医学の見解

痤瘡とは、顔面や胸背部に
毛のうに一致して生じる紅色の丘疹・
頂点に黒点 (面皰) のある丘疹・
膿疱・結節のう腫などをいう。
尋常性痤瘡でいわゆる
「にきび」
である。

 

 

肺熱と胃熱

いずれも気分の熱盛を主とし
皮疹の形態はほぼ同じである。

 

 

肺熱

肺熱が皮膚に欝積して
宣泄できないために発生する。

 

特徴:
鼻囲に好発し、口鼻の乾燥・
舌苔は薄脈は浮などの
症候を呈することである。

 

治法:
清泄肺熱

 

 

胃熱

飲食不節制で熱いもの・
脂っこいもの味の濃いものなどを
過食し、胃熱が生じて
肌膚に欝したために発生する。

 

特徴:
口囲に多発し、多食・口臭・熱がある・
口渇して冷たいものを飲む・
便秘などの胃熱の症候を呈する。

 

治法:
清泄陽明腑熱

 

尋常性ざ瘡(ニキビ)

 

血熱

内傷七情で肝欝化火し
熱邪が営血に伏して発生し、
血分の熱盛を主とする。

 

特徴:
顔面の散在性丘疹で、
口鼻周囲と眉間部に多発し、
頬の毛細血管の拡張や
顔面の潮紅を呈することである。

 

治法:
涼血清熱

 

 

毒熱

肺胃の欝熱が上蒸したうえに
毒邪を外感し、毒熱が互結して
皮膚膜理の間に欝したために生じる。

 

特徴:
顔面に散在性丘疹が生じ、
小膿疱が主体で周囲に紅暈があり、
疼痛を自覚し、甚しければ
発赤・腫脹・疼痛・発熱を
呈することである。

 

治法:
清熱解毒

 

 

湿毒血瘀

皮膚に湿滞があるうえに
毒邪を外感し、湿毒が凝集して
経絡を阻滞し、
気血が行らなくなって生じる。

 

特徴:
丘疹膿疱とともに結節のう腫があり、
皮膚が脂漏性で瘢痕を残すことである。

 

治法:
除湿解毒・ 活血化瘀

 

 

 

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