アトピー性皮膚炎

 

【アトピー性皮膚炎】

皮膚科から処方された薬を塗っても
改善が診られないという方も
いらっしゃると思います。

症状は皮膚表面の痒みですが、
病の根本は体の内側から
来ているものなので
皮膚表面に薬を塗って
外側に効いても、
体の内側に作用しなければ
根本的には効いてくれません。
なので、ステロイドを使用し
一時的に改善しても
また症状がぶり返すことが
多々見受けられます。

東洋医学では、
アトピー性皮膚炎といった
皮膚の痒みも体の内側=内臓
からきているものと捉えます。

楓庵では、
患部に直接施術するのではなく、
内臓に働きかける経穴に
施術をすることで
体の代謝を変えることができれば、
病の根本から症状を
改善することができます。

アトピー性皮膚炎でお悩みの方、
是非当院にご相談ください。

 

 

西洋医学の見解

 

アトピー性皮膚炎は、
増悪・寛解を繰り返すり、

瘙痒のある湿疹を
主病変とする疾患であり、

患者の多くはアトピー素因を持つ。

 

発症の機序は現在のところ、
遺伝素因を背景に
スキンバリア異常と
アレルギー炎症
によって発症していると考えられる。

 

 

アトピー素因:

(1)家族歴・既往歴
気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、
アトピー 性皮膚炎のうちいずれか、
あるいは複数の疾患。
またはIgE抗体を産生し易い素因。

 

 

診断プロセス:
正しい診断、皮膚症状(重症度)の評価、
コンセンサスに基づいた治療
(原因・ 悪化因子の対策、
スキンケア、
薬物療法
この3者は同等の重きを有する)

が基本である。

基本は、皮膚の症状を診て
診断することである。

 

 

症状:
個々の皮疹の正確な評価については
熟練を要し、

年齢による皮疹の分布の違いも
きわめて重要で、

基本的には、皮膚科専門医あるいは
同等の能力を有する小児科医
あるいは内科医によって
なされるべきである。

 

 

治療法を選択するに当たり、
重症度を客観的に評価する
必要性がある。

 

ガイドラインは軽度の皮疹と
強い炎症を伴う皮疹の分布を基にした
グローバルな評価法によっている。

 

重症度の判定方法は、
欧州ではSCORAD法が提唱されているが、
実用的ではない。

 

最近日本皮膚科学会でも
判定方法の基準が作成された。

 

重症度のめやす

 

軽症:
面積に関わらず、
軽度の皮疹のみみられる。

 

 

中等症:
強い炎症を伴う皮疹が
体表面積の10%未満にみられる。

 

 

重症:
強い炎症を伴う皮疹が
体表面積の10%以上、
30%未満にみられる。

 

 

最重症:
強い炎症を伴う皮疹が
体表面積の30%以上にみられる。

 

 

軽度の皮疹:
軽度の紅斑、乾燥、落屑主体の病変

 

強い炎症を伴う皮疹:
紅斑、丘疹、びらん、浸潤、
苔癬化などを伴う病変

 

 

 

治療

アトピー性皮膚炎の発症にかかわる
重要な3つの因子は原因・悪化因子、
皮膚の(バリアー)機能異常、
異常な炎症反応である。

治療はこれら3つを
適切に組み合わせて
行う必要がある。

 

原因・悪化因子に対しては
ダニ・ホコリ対策などの
環境整備、食物制限

などがあり、
皮膚機能異常に対してはスキンケア、
炎症反応に対しては
抗炎症療法(薬物療法)が主体となる。

 

 

 

アトピー性皮膚炎

 

 

東洋医学の見解

 

皮膚瘙痒とは、
皮膚の瘙痒を自覚して掻きたくなるが、
原因となるような
皮膚の変化が認められないものを言う。

 

ただし、掻破したために
二次的に皮疹を発生する場合がある。

 

《外科証治全書·巻四》
「遍身療搾し、併せて痛療なきに、
これを掻きて止まず」

とあるのがこれに相当する。

 

《諸病源候論》
「風瘙痒」 「風痒」
《外科証治全書》
「梓風」
《幼科全書》
「身痒」と記載している。

 

陰養・女性の陰部・肛門などの
限局性の瘙痒や、

丘疹・水疱などののちに
皮膚瘙痒を訴える場合は

本項に該当しない。

 

 

(1) 血熱

いらいら・焦操感があったり
辛香の物や熱い物を過食し、
血熱生風を生じて発症する。

 

 

特徴:
青壮年で血気盛んのものに多く、
夏季で陽気が盛んな時期に
外熱と内熱が結合して

瘙痒が甚しくなり、
寒冷の季節に軽快することである。

 

 

(2) 血虚

老化などにより気血が虚し、
血が皮膚を栄養できないために
血虚風燥となって発生する。

 

 

特徴:
老人に多く、
皮膚が乾燥して粃糠状落屑があり、

たえず掻破するために全身に
掻痕・血痂が認められ、

慢性に経過すると
苔癬化することである。

 

(3) 風湿

濃厚なもの・脂っこいもの甘いもの・
辛香の物 熱い物などを過食して
体内に湿邪が留滞し

さらに風邪を外感して
風邪と湿邪が結したために発生する。

 

 

特徴:
青壮年に多く、夏秋に甚しく
風盛のために瘙痒がはげしく、
湿盛のために水疱・丘疹・滲出液・
びらんなどを呈することである。

 

(4) 風盛

肌膚膜理が固密でないために
風邪を感受し、

風邪が長期間鬱滞して
化熱したことにより発生する。

特徴:
春に好発して慢性の経過をとり、
遊走性の全身権鮮があり、
掻破すると皮膚の肥厚·苔癖化を
呈することである。

 

(5) 風寒

陽気が不足して抵抗力が減弱し、
風寒の邪を外感して発生する。

 

 

特徴:
冬季に多発。頭部・顔面・両手などの
露出部に発生し、寒いと増悪して
暖かくて汗が出ると
緩解することである。

 

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