耳下腺炎

耳下腺炎(流行性耳下腺炎)は
一度罹ると免疫ができるため
再度かかることはないが、
ウイルス性でない場合、
反復して何度も罹る人もいる。
この場合、病の発信源を疑うとすれば、
内臓から起因するものだと
東洋医学では考えます。

そもそも体にある器官は
全て内臓から作られた気血
により皆 栄養され機能するわけですが、
内臓が弱り、気血が十分に運搬されない
または、しっかりした気血ができない
と体は痛みや腫れ、痺れ、違和感、痒み
などのサインを発します。
繰り返して発症する耳下腺炎の場合も
内臓の弱りからくるものと診ていいです。

では、どの内臓の弱りが
耳下腺炎と関係してくるのか?

ここでは耳下腺炎に関する
西洋医学と東洋医学の
見解をご紹介致します。

 

 

西洋医学の見解

 

耳下腺炎

 

耳下腺という
唾液を作っている組織が炎症を起こし、
腫れてしまう病気の総称。

有名なものに、
ムンプスウイルスが原因となる
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
がある。

 

おたふくかぜの場合は
一度感染すると免疫ができ
繰り返し発症することはないが、
ムンプスウイルス以外が
原因の耳下腺炎の場合、
何度も繰り返し発症することもある。
(反復性耳下腺炎)


早い場合には1歳未満から発症し、
56歳がピークと言われる。
12歳以上で発症することは珍しく、
思春期以降に症状が出ることは
ほとんどないが、
唾液量が減ってきている
高齢者にも生じることがある。

 

耳下腺炎

 

原因

子供に多いおたふくかぜは
ウイルス感染が原因で、
両方の耳下腺が腫れる。
大人では口腔内の細菌が
耳下腺に感染を起こし、
通常は左か右か片方が腫れる。

 

 

症状

通常は23週間の潜伏期
(感染しているが症状はない状態)
を経て、症状があらわれる。

症状は12週間程度で
自然になくなる。
一般的に現れやすい
主な症状は以下のとおり。

 

・両側もしくは
片側の耳の下が腫れる、痛む

・発熱

・咽頭痛(のどの痛み)

 

 

また、髄膜炎、睾丸炎・卵巣炎、
膵炎などを合併すると、
まれに以下の症状が
引き起こされることがある。

 

・髄膜炎の場合:
頭痛、吐き気、嘔吐、
高熱、全身倦怠感

 

・睾丸炎の場合:
睾丸の痛み、腫れ

 

・膵炎の場合:
腹痛

 

 

治療

抗炎症薬・解熱鎮痛薬等を使用。
細菌性耳下腺炎に対しては
抗生剤も使用する。

 

 

耳下腺炎

 

東洋医学の見解

 

痄腮(ささい)とは、
疫毒の邪によって腮 (耳下腺) 部が
腫脹・疼痛・熱感を呈することをいう。

「腮腫」「含腮瘡」
「蛤蟆瘟」「鰻鱺瘟」

などとも称する。

 

軽症では一側または
両側の耳下腺が軟かく腫脹して
咀嚼に不便を感じる程度であるが、
重症では悪寒・発熱・口渇煩躁・
食欲不振・倦怠感などの
全身症状をともなう。

 

ただし、
「この症ながく膿を成さず、
一候を過ぎれば自然と消散す」
いわれる通りで化膿せずに
自然治癒することが多い。

 

風温の邪によって発生し、
耳下腺部の腫脹・疼痛・灼熱感
がみられるが、
軽重・表裏の違いがある。

 

 

・風熱

特徴:
悪寒・発熱・頭痛・軽度の咳嗽・
舌苔は白あるいは薄黄・脈は浮数
などの明らかな
風熱表証を呈することである。

 

 

治法:
硫風散・清熱消腫

 

 

・熱毒

特徴:
風熱より重症で、
耳下腺部がびまん性に硬く腫脹し、
灼熱感 疼痛をみとめるほか、
高熱・頭痛・煩躁・口渇・
咽喉部の発赤と腫脹・便秘・
尿が濃い 舌苔は薄臓で黄・
脈は滑数などの気分実熱を
呈することである。

 

 

治法:
清熱解毒・軟堅消腫

 

 

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