変形性膝関節症、膝の痛み

膝の痛み

膝の痛みでお悩みの方多いですね。
肥満による膝関節の痛みや、
肥満でもないのに
膝が痛いという方もいらっしゃいます。

膝は割と内臓と直結して
痛みを発してる方が多い気がします。
特に胃腸でしょうか。
(他の臓腑が弱って
膝にくるパターンもあります。)
食べ過ぎ飲み過ぎは勿論、
ストレスや疲労を胃腸に溜めやすい人も
膝関節は要注意です。

ここでは変形性膝関節症や
膝の痛みの
西洋医学と東洋医学の
見解をご紹介します。

 

 

 

西洋医学の見解

 

 

「ひざ痛」は加齢とともに増加し、
関節軟骨が摩耗したり、
半月板がずれることによって起こる
「変形性膝関節症」
が多く見受けられます。

 

 


膝関節の仕組み

 

 

膝関節の構造

 

 

 

膝関節は大腿骨、脛骨、膝蓋骨から
構成されている関節です。

 

 

 

大腿骨、脛骨、膝蓋骨の表面は
弾力性のある軟骨におおわれています。

 

 

軟骨があることによって、
膝関節がスムーズに動いたり、
体重がかかった時の衝撃を緩和する
クッションのような役目があります。

 

 

 


また、膝関節には4本の靭帯があり、
外側側副靭帯、内側側副靭帯、
前十字靭帯、後十字靭帯と呼ばれ、
関節を安定させる働きがあります。

 

 

 

脛骨には外側と内側に
半月板というクッションもあり、
膝関節を曲げ伸ばしするための
筋肉として大腿四頭筋、大腿二頭筋、
半腱様筋、半膜様筋、薄筋、縫工筋
などがついています。

 

 

 

 

変形性膝関節症は
膝関節が痛くなる代表的な病気で
膝関節の軟骨は加齢による摩耗により
長期間かけて徐々に徐々に
すり減っていきます。

 

 

一度損傷した軟骨は、
回復しないため、
痛みが徐々に
増加する傾向にあります。

 

 


また、脚が「O脚」になると

膝の内側に負担がかかり、
痛みが生じやすくなります。

 

 

O脚

 

 

50歳~60歳くらいから発症し始め、
女性のほうが男性よりも
変形性膝関節症になりやすく、
国内では、約1000万人もの方が
悩まされていると言われています。

 

 

 


治療

 

日常生活指導、運動療法、
装具療法、薬物治療などの
保存療法を行いますが、
変形性膝関節症の状態によっては
早期に手術が必要になる場合があり、
骨切り術
人工膝関節全置換術を行います。

 

 

 

予防には、
運動で筋肉をつけるとともに、
筋肉の柔軟性を高めることが大切です。

 

 

 

 

膝の痛み

 

 

 

 

 

 

東洋医学の見解

 

膝腫痛とは
膝の腫眼と落痛をいう。

 

《霊枢・経脈篇》
足陽明胃経脈の所生病として
「膝腫痛」と記載されているほか、
他の各篇にも類似の記載がある。

 

以後の医学書には

「癖」
「痛風」
「鶴膝風」
「歴節風」

 

などの病門の中に組み込まれている。

 

《霊枢雑病篇》 の 「膝中痛」は、
痛みはあっても腫膜はないもので、
本症と似ているが異なるものである。

 

 

 

(1) 気血両虚と肝腎両虚

 

いずれも虚証に属し、
肢体がだるい・舌質は淡・舌苔は薄白
脈は沈細などの症候がみられ、
多くは他疾患の病後に緩慢に発現する。

 

 

膝関節は肝・脚・腎の
三経が通るところで、
肝は筋を、脾は肌肉を、
腎は骨を主るので

膝は筋、肉、骨の会する所でもある。

 


病後の消耗で三陰がともに虚すと

外邪が虚に乗じて侵入して
膝部に停滞し、膝腫痛を発生する。

 

 


気血両虚

 

特徴:
一般には初期の軽症で、
筋肉のやせもひどくはなく、
歩行も可能なことである。

 

 

 

肝腎両虚

 

特徴:
晩期で重症のものが多く、
筋肉のやせも顕著で、
歩行困難を来たしやすいことである。

 

 

 

(2) 湿熱と寒湿

 


いずれも風湿の邪によっておこり、

湿気の多い環境や
冷えなどが原因であるが
体質によって熱化と寒化の違いが生じる。

 

 


湿熱蘊結

 

風湿が熱化して湿熱となり、
湿熱が経脈に停滞して
膝を犯したために発生する。

 

 

特徴:
局部の熱感・舌苔は黄賦・
油垢が付着したような顔などがみられ、
雨天にも症状が増悪しないことである。

 

 

 

寒湿阻滞

 

風湿が寒化して寒湿となり、
寒湿が膝部に留まって
気血を阻滞したために発生する。

 

 

特徴:
局部の冷え、舌苔は白滑で湿潤、
顔色は青白いなどがみられ、
雨天に疼痛が増強することである。

 

 

膝の痛み

 

 

 

(3) 熱毒

 

外傷による熱毒と、
風毒によるものがあり、
症候と治法が異なる。

 

 

 

外傷による熱毒

外傷によって膝関節に内出血が生じ、
瘀血が停滞したために
化熱して熱毒となって発生する。

 

 

特徴:
膝関節部の発赤、
腫脹、疼痛、熱感があり

皮膚の軟化・関節内の
膿貯留がみられることで、
自潰して膿が流出すると快方に向かう。

 

 

 

風毒

風毒の邪が侵入して血熱が生じ、
熱毒が内攻して発生する。

 

 

特徴:
両側膝関節のつよい腫脹・疼痛があり
錐でさすような痛みで
手も近づけられず発熱。
いらいらなどをともなうことである。

 

古くは「膝眼風」と呼ばれた。

 

 


(4) 湿毒

熱毒と同じく
毒邪が内攻することによっておこり
痛みは強いことが共通しているが、
本証は湿邪をともなうところに違いがある。

 

 

特徴:
発症が緩慢で
膝関節の発赤はみられず、
舌質が淡·舌苔が白で
湿潤などを呈することである。

 

 

熱毒の場合は
発症が急速で膝関節も発赤するほか
脈が数・舌質が紅などがみられるので
鑑別は容易である。

 

 

 

(5) その他の膝腫痛

 

膝願痛は一般にて成人にみられるが
小児に発症することもあり
「鶴膝」と呼ばれる。

 

 

先天不足・腎気虚弱が基礎にあり、
膝関節部に陰寒が膠着することによって
腫脹・疼痛が発現する。

 

 

また、膝関節部に
ひきつるような痛みがあり、
膝の上下に軽度の
腫脹と熱感をともなうものが

「膝遊風」と呼ばれる。

 

 

先人は膝腫痛について、
片側性のものは軽症で、
両側性のものは重症であるとした。

 

 

左膝が治癒すると右膝に再発したり
逆に右膝が治癒すると
左膝に再発すのものは、
特に「過膝風」と呼ばれる。

 

 

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