副鼻腔炎

副鼻腔炎

副鼻腔炎炎で耳鼻科にかかるも
一向に改善しないという方
多くいらっしゃいます。

耳鼻科では徹底的に鼻を診ますが
それだけ鼻にアプローチしても
全く改善しない場合は
原因が鼻ではない
可能性が挙げられます。

人間には、
嗅覚、聴覚、味覚、視覚、触覚
という五感にまつわる器官がありますが
それらは全て内臓で生成・運搬された
気血で栄養されて機能しています。
逆に、気血でうまく栄養されない場合
体は痛みや痺れ、凝りや違和感など
何かしらのメッセージを発します。

鼻も一緒で、
気血を受けて鼻として機能しているが
気血がドロドロしていたり、
足りなかったりすると
炎症を起こします。

内臓からクリアにし、
良い気血を全身に
栄養できるようになれば、

鼻も機能しやすくなり、
副鼻腔内の炎症も治ります。

 

ここでは、副鼻腔炎の
西洋医学と東洋医学の見解を
ご紹介いたします。

 

 

西洋医学の見解

 

鼻の奥からつながる
副鼻腔という空洞内に炎症が発生して、
鼻づまりや鼻水
といった症状が現れる病気。

 

副鼻腔炎には
急性と慢性の2タイプがある。

 

 

・急性副鼻腔炎

多くは風邪をひいた際に
副鼻腔が細菌に感染して発症。
さらに、この急性副鼻腔炎が
長引くなどして
症状が治りきらないままに
慢性化したものが慢性副鼻腔炎。

 

 

・慢性副鼻腔炎

一般的に蓄膿症という
俗名でも知られている病気で、
悪化を許すと鼻茸(はなたけ)
と呼ばれるポリープができて
鼻の気道を塞いでしまうなど、
さまざまな弊害を招く可能性がある。

 

副鼻腔炎

 

原因

鼻の穴の中のことを鼻腔といい、
顔の内部にはこの鼻腔からつながる
空洞が8つに分かれて存在している。
これらの空洞をまとめて副鼻腔と呼び、
副鼻腔は両目の上にある
前頭洞(ぜんとうどう)、
両目の間にある篩骨洞(しこつどう)
篩骨洞の奥にある
蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)、
両目の下にある
上顎洞(じょうがくどう)からなる。

 

それぞれに左右対称で
2つずつ顔の両側に広がっている。

急性副鼻腔炎は
この空洞のどこかに炎症が発生し、
副鼻腔内に膿がたまる病気。

 

その多くは風邪による
細菌感染が副鼻腔にまで
波及することが原因となるが、
他にも咽頭炎や扁桃炎といった
喉(のど)の炎症からの波及や、
虫歯菌や歯周病菌の侵入・感染、
アレルギー性鼻炎などによる
アレルギー反応なども
原因になる場合がある。

 

急性副鼻腔炎による腫れで
鼻腔と副鼻腔をつなぐ
通路が塞がれると、
たまった膿が鼻腔から
排出できなくなり、
炎症が長引くなどして
副鼻腔炎の症状が慢性化することで、
急性副鼻腔炎が
慢性副鼻腔炎へと進展する。

 

 

副鼻腔炎

 

副鼻腔炎の基本的な症状

・粘り気を帯びた黄色い鼻水が出る
・鼻水や炎症の腫れが
 鼻腔を塞いで鼻づまりになる

・炎症が起きている空洞の位置に応じて
頭痛や顔面痛、歯痛が生じる

 

さらに鼻づまりから
以下のような症状が現れる場合がある。

・鼻ではなく口呼吸をするようになる
・いびきをかくようになったり、
 しっかりと眠れず睡眠不足になる
・においを正常に感じ取れなくなる
(嗅覚障害)
・鼻水が鼻ではなく
 喉から流れ落ちてくる後鼻漏による
 刺激などからせきや痰が出やすくなる

 

さらに炎症が進むと、
鼻の粘膜に鼻茸と呼ばれる
ポリープができて
鼻の気道を塞いでしまい、
鼻づまりの症状が悪化する場合もある。

 

 

治療

・薬剤による治療
消炎剤や鎮痛剤、抗菌剤、
そして痰や鼻水の排出を促す
薬などの内服や
点鼻によって症状の軽減を図る。

 

慢性副鼻腔炎の場合、
薬剤による治療期間には
36ヶ月程度を要する。

 

 

・ネブライザー療法
ネブライザーという装置を用いて
霧状の薬剤を鼻などから吸入し、
副鼻腔に直接送り込むことで
症状の軽減を図る治療法。

副鼻腔炎

 

・手術(内視鏡下鼻内副鼻腔手術)

薬剤を用いた治療では
十分な効果が得られなかったり、
鼻茸が発生している場合などには
内視鏡下鼻内副鼻腔手術という
方法で手術が行われる。

この方法では、
鼻から挿入した内視鏡が映し出す
映像をモニター画面で確認しながら、
炎症を起こしている
粘膜や鼻茸を除去する。

 

 

 

東洋医学の見解

副鼻腔炎は、中医学では
鼻淵・脳漏、または脳滲と呼ばれ、
古人は鼻の奥深いところを
脳とみており、
脳漏・脳滲は
脳から膿や濃い鼻汁が
流れでてくるものと考えていた。

 

 

・肺経風熱

風熱の邪気が肺に侵入し、
肺の宣発粛降機能が失調すると、
邪熱は肺の経絡 (鼻に通じる)
にそって上昇して鼻を塞ぐと
鼻づまりの症状が現れる。

 

症状:
・鼻水・鼻づまり
肺の宣発粛降機能が低下して、
津液を正常に調整することが
できないことによりおこる。

 

・頭痛・頭重・発熱
・悪寒・咳嗽・痰
風熱あるいは風寒化熱の邪気を
受けたた
めにおこる表証である。

 

治療原則:
疏散風熱・清肺開竅

 

 

アレルギー性鼻炎

 

・胆腑鬱熱

情緒の変動により
肝胆の疏泄機能が失調すると
肝胆の気は鬱結し化熱する。
化熱した胆腑鬱熱が上に昇り
肺を傷つけると黄色くて
粘りのある鼻汁がでる。

 

症状:
・口苦・咽乾・煩躁
肝胆の熱が上昇したため口が乾燥する。
熱が心神を乱すと煩躁する。
胆汁が熱と一緒に上へ昇ると
口が苦くなる。

 

・粘った黄色い鼻水
熱が津液を灼熱するため、
鼻水が変化する。

 

治療原則:
清泄胆熱・利湿通籔

 


・脾胃湿熱

飲食の不節制などにより
脾胃に湿熱が停滞すると、
脾胃の運化機能は失調する。
このため脾は清気を上昇できず、
胃は濁気を下降できない
状態が生まれる。

熱を帯びた濁気が、
胃の経絡 (鼻の側を通る) にそって
上行すると、鼻腔は塞がれ、
黄色くて濃い鼻水、
悪臭のある鼻汁がでる。

 

症状:
・鼻水が多い
湿の停滞が多いために鼻水も多くなる。

 

・鼻づまりが強い
湿が停滞して鼻の粘膜が腫れ、
肺気の流れを塞ぐ症状である。

 

・頭重・倦怠感
粘って動きが少ない湿の性質によって
現れる症状である。

 

・胸悶
痰気が鬱滞し、

気の流れを塞ぐことにより
おこる症状である。

 

・食欲不振
脾胃の運化機能が失調
したためにおこる症状である。

 

治療原則:
清熱利湿

 

副鼻腔炎

 

・脾肺気虚

脾が虚して
気血の生成が充分でなければ、
肺気も不足するため、
体表を防衛する力が弱くなる。
邪気が次々に侵入して肺を犯し、
咳、くしゃみ、鼻づまり、鼻汁などの
症状が現れる。

 

肺経風熱と胆腑鬱熱は
急性の実熱証で、
脾胃湿熱は体質的な要素を含む
熱証である。

臨床において治りが遅い
副鼻腔炎の一部は肺脾虚弱による
気血不足が原因して発症する。

 

症状:
・多量の透明な鼻水
肺に寒邪があるため透明の鼻水がでる。

 

・嗅覚減退
肺気虚が進むことによって、
鼻の機能が衰える。

 

・疲労・息ぎれ
顔色につやがなく黄色っぽい

 

治療原則:
益気利湿

 

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