肩凝り

 

肩凝り

多くの方に見受ける肩凝り。
たかが肩凝りと侮ってはいけません。
内臓の連携がうまくいかないと、
体に様々なサインが出ますが、
肩凝りは一番最初に自覚しやすい
症状でもあります。

慢性的に肩凝りを放置しておくと
凝っている状態が”普通”になってきて
凝っている感覚が麻痺してくることも
よく見受けます。
“凝りを感じないのなら良いじゃん。”
と捉える方もいますが、
これは体が悲鳴上げて
ずっと鳴っているのに
何もせず放置していることに
あたるので非常に危ないです。

 

こちらでは肩凝りに関して
西洋医学と東洋医学の
見解をご紹介致します。

 

 

西洋医学の見解

 

 

人体にある関節のうち、唯一
骨がぶら下がる構造をしているのが
肩関節にあたります。

 

人間の腕は、
肩関節の周りにある
僧帽筋・肩甲挙筋・菱形筋といった
複数の筋肉によって
吊り下げられております。

 

 

肩凝り

 

 

 

これらの筋肉には、腕の重みで
常に大きな負担がかかっているため、
肩こりが起きやすいと
考えられております。

 

 

 

 

原因

 

肩周りの筋肉には
たくさんの血管が通っており、
筋肉の伸び縮みは、
血液の循環を促し、
全身に酸素や栄養を届ける
ポンプのような役割を果たしています。

 

 

しかし、
肩の筋肉に負担をかけると、
筋肉が硬くこわばって
血管を圧迫→血行が悪くなります。

 

 

 

そうなると、
乳酸などの疲労物質が蓄積し、
これが神経を刺激。
こわばりやだるさ、重さといった
肩こり特有の症状を引き起こします。

 

 

 

また、慢性化すると
痛みの症状にまで発展し、
それがさらに筋肉の緊張を助長して
血行が悪くなるという
悪循環に陥ってしまいます。

 

 

 

・ずっと同じ姿勢

 

長時間のデスクワーク、
パソコン作業、スマホ操作など、
同じ姿勢を続けていると、
首や肩の負担が増えます。

 

 

 

腰痛

 

 

特にパソコンやスマホを使う際に、
頭の重みで筋肉がカチカチに固まり、
肩こりにつながります。

 

 

スマホを扱うときは、
目線と同じ高さまで
引き上げるようにしましょう。

 

 

 

・眼精疲労

 

 

眼精疲労の症状として、
肩こりが起こる場合があります。

 

 

先に出たデスクワークやパソコン作業、
スマホの操作で現代人は
目を酷使してます。

 

 

パソコンなどの作業を行うときは、
1時間に1回は休憩をはさみ、
目を休ませるようにしましょう。

 

 

 

 

・ストレス

 

肩こりはストレスとも関係しています。
過剰なストレスにさらされていると、
自律神経が乱れて、
筋肉の緊張や血行不良が生じ、
肩のコリや痛みが出現しやすくなります。

 

 

ストレスを感じた時に
肩肘張ってしまう状態を
想像してみて下さい。

 

あの状態が長時間続くと、
首や肩の筋肉が固まり
肩こりに繋がってきます。
自分なりのストレス発散法を
見つけておくことが大切です。

 

 

 

 

・運動不足

 


運動をしないと筋肉が衰え

肩の負担が大きくなります。
また、筋肉の緊張状態が続いて、
血流の悪化を招くため、
肩こりが起こりやすくなります。

 

 

適度な運動で
筋力アップを目指しましょう。

ただし、オーバーワークは禁物。
かえって肩こりの原因になるので、
ほどほどを心得ましょう。

 

 

 

 

 

肩凝り

 

 

東洋医学の見解

 

 

肩こりは大衆病に属し、
即座に生死に関わることはないが、
上肢がスッキリしない苦痛や
不自由を感じる厄介な症状である。

 

 

 

西洋医学では、
湿布や消炎鎮痛剤で治療するが
肩こりは繰り返し発症し、
長期化しやすい傾向があるので、
病証の本質から治療する必要がある。

 

 

・肩こりに関連する中医病名

 

 

肩痺

痺とは滞っている状態を意味する。
局部の気血の流れが滞って
通じないことから生じた
肩の症状をいう。

 

 

 

肩周痺

 

肩と肩の周辺の筋肉が
範囲広くこわばって痛む症状。

 

 

 

凍結肩

 

肩が凍りつくように
こわばった感じをいう。

 

 

 

漏肩風

 

風邪が虚に乗じて
肩に侵入して生じた状態。

 

 

 

 

老年肩

 

加齢によって生じる肩こりの症状。

 

 

 

 

但腎不遂

 

上肢が思うように動かない症状。

 

 

 

 

 


(1)風寒侵入

 


風寒の邪気が

肩に侵入することによって
生じる肩こりで、
急性期に属することが多い。

 

 

睡眠中、肩が布団から外に出ている、
窓から入り込んだ風邪を受けるなど、
冷えの原因によって肩こりが起こる。

 

 

 

 

「邪の湊るところ、その気必ず虚す」


といわれるように、

疲労による正気不足、あるいは
更年期の血虚状態の時は、
特に風寒邪の侵入を受けやすい。

 

 

肩症状の初期に関しては、
体表の邪を発散させる方法を用い、
できるだけ邪が内深く入り込む前に、
処置することが大事である。

 

 

 

 

 

(2)痰湿凝滞

 

体内に痰湿が滞って、
経絡の流れが阻害されると
肩こりの症状が発生する。

 

 

 

風寒湿邪が侵入して
慢性化した時は陰に所属する
痰湿が局部に集まり
肩こり症状が発生する。

 

 

また体内に痰湿が存在する
肥満体質・高脂血症の人にも
肩こりが起こりやすい。

 

 

 

 

 

(3)肝鬱気滞・血瘀

 

肩こり・肩痛が長期化した時は、
肝鬱気滞・血瘀を病因と見て
治療することが多い。

 

 

 

肝鬱気滞・血瘀の状態を
発生させる原因には
次のようなものが考えられる。

 

 

 

・ストレスなどの
精神的な疲労により

肝の疎泄機能が減退し、
肝鬱気滞となり、
気滞から瘀血が発生する。

 

気血の流れが滞ると、
肩の症状が発生する。

 

 

・目を酷使すると
体内の血、特に目に開意する
肝血は多量に消費され、
肩こりが発生する。

 

加齢により老眼になると
目の疲労も強くなり、
肩こりなどの症状が発生する。

 

 

 

若い人でも、
パソコン・スマホ・テレビなどの見過ぎ、
目の使いすぎによって
肩がこってくることが多い。

 

肩凝り

 

 

(3) 肩の症状が長期化すると
精神的にも不安・苛立ちがつのり、
肝鬱の症状がますます強くなり
体内の気血の流れが悪化し
肩の症状が回復しにくくなる。

 

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