腱鞘炎・ばね指

腱鞘炎

腱鞘炎やばね指で
お悩みの方多く見受けます。

東洋医学では腱鞘炎やばね指
といった疾患も内臓から起因している
ものと考えます。
使い痛みによる痛みの場合でも、
本来なら寝ている間に
臓腑が体の修復作業にあたるので
朝起きた時には治っていた!
という状態が理想型なのですが
ゆっくり休んでも痛みが取れない
場合は、内臓のどこかにエラーがあり、
寝ていても修復できていない
可能性が高いです。

 

こちらでは腱鞘炎・ばね指に関する
西洋医学と東洋医学の見解を
ご紹介致します。

 

西洋医学の見解

 

腱鞘炎とは、指の「腱鞘」が
何らかの原因で厚くなったり
硬くなったりして炎症が起こって
「痛み」や「腫れ」が現れる症状です。

放置して病気が進行してしまうと、
治療をしても関節が固まって
伸びなくなることがあります。
特に多く見られるのが、
手のひらの指の付け根に生じる
腱鞘炎(ばね指)と、
手首の親指側に生じる
腱鞘炎(ドケルバン病)です。


・ばね指

ばね指

 

指を伸ばそうとしたときに、
「ばね」のように
勢いよく伸びることから
「ばね指」と呼ばれています。
「弾発指」とも呼ばれます。

親指・中指・薬指に多く起こりますが
その他の指でも起こり得ます。

治療せずに放っておくと、
拘縮(関節が硬くなり動かし辛くなる)
を起こします。
拘縮は、指の先から数えて
2番目の関節に起こりやすく、
拘縮に進展した場合には
治療がより難しくなります。

 

・ドケルバン病

ドケルバン病


手首の親指側の腱と靭帯性腱鞘が、
手の使いすぎなどにより炎症を起こし
腱の動きが悪化することで
腫れや痛みを伴うのが、
「ドケルバン病」、
「狭窄性腱鞘炎」とも呼ばれます。

手を酷使するスポーツ、
仕事をしている方に多く起こります。

 

・治療
基本的に保存療法にて対応。
湿布、塗り薬、温熱療法により
炎症を抑えながら、
できるだけ患部を安静にしておきます。
保存療法で改善が見られない場合、
症状が強く現れている場合には、
靭帯性腱鞘内への注射
(局所麻酔・ステロイド)
という方法をとります。
数度注射を行っても
効果が不十分である場合には、
手術による治療が必要になります。

 

 

 

東洋医学の見解


手指攣
(手指のひきつり)


手指攣急とは、手指がひきつって
屈曲したまま伸展できないが、
上肢の他の部分は自由に動くことを言う。


俗に「鶏爪風」
と呼ばれる。

《内経》には、
手指攣急という表現は見られないが、
似かよった症状の記述は多い。

 

《素問・玉機真臓論》
「痴」

《霊枢・経脈篇》
「攣急」 「筋急」

《素問・六元正紀大論》
「拘急」 「拘強」

《霊枢・刺節真邪篇》
「筋攣」

などである。

 

また、《諸病源候論》には
「五指筋攣不得屈伸候」
という専篇を設けており、
《証治準縄》にも
「撃」に関する証治の専編がある。
しかし、歴代の著作では
本症の統一した名称はない。

 

ばね指

 

(1) 血虚と血燥

両者とも陰血の不足
によるものであるが、
病因・病理機序・症状・治法に
違いがある。

 

・血虚

虚弱体質や吐血・下血。
産後の出血多量などの出血のあと
あるいは多産などによって、
営血が虚して筋脈を濡養することが
できないために発生する。

 

特徴:
発症が緩慢で、まずしびれ感があって
手指のひきつりが生じ、
頭のふらつき・めまい・動悸・
顔色が萎黄などの血虚の症候を
呈することである。

 

・血燥

熱病の後期の陰血の消耗
あるいは肝気鬱結による傷陰化燥などで
筋膜が栄養されず
乾燥したために発生する。

 

特徴:
まず手指の灼熱感があって
手指のひきつりが生じ、
皮膚や毛髪の乾燥・皮膚の

瘙痒・口渇・焦躁感・便秘などの
血虚・津虚の症候を呈することである。

 

 

(2) 寒湿

寒邪は収引凝滞の性質があり、
寒邪が筋脈を犯すと
身体や関節がひきつって
屈伸不能となる。

 

寒証には内寒と外寒の別があり、
外寒に湿邪をともなう場合にも
偏寒・偏湿の違いがある。

 

・外寒

手指を長時間寒冷にさらしたり、
水中で作業したなど
の明らかな外因がある。

 

特徴:
手指のひきつりに
腫脹・疼痛・皮膚が蒼白あるいは
青色などをともない、
寒冷によって症状もはげしくなることである。

寒邪に偏するときは疼痛がつよく、
湿邪に偏するときは腫脹(むくみ) がつよい。

 

・内寒

慢性疾患により臓気が虚して
腎陽に及び、腎陽虚のために
経脈の温通ができなくなって発生する。

 

特徴:
慢性疾患の経過に出現し、
手指のひきつりと疼痛があり、
夜間に増悪する ・寒がる・
四肢の冷え・温めると症状が軽減する
などを呈することである。

腱鞘炎

 

 

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