子宮筋腫

 

そもそも人体とは、
内臓で作られた血液やリンパ液で
全身を潤して栄養しております。
その内臓が何らかの原因で
弱ってしまったり、
機能が滞ってしまうと
質の良い血液やリンパ液ができず、
それらが体中に運搬され
あらゆる場所に痛みや凝り、
しこりや腫れなどが発症します。
子宮にあるしこりや腫瘍も、
突然できたわけではなく
内臓から運搬されてきたものと
捉えていいです。
なので、子宮の病も原因は
内臓から起因するものと
東洋医学では考えます。
では、どの内臓由来の疾患なのか?
当院では四診を用いて弁証論治をし
臓腑の鑑別をし、臓腑にまつわる
経穴に施術します。

※施術する際は、直接陰部を見たり
触診したり、陰部に施術をする事は
ありませんのでご安心下さい。
(施術で使用する経穴は主に

手・足・背中です。)

 

ここでは子宮筋腫に対する
西洋医学と東洋医学の
見解をご紹介致します。

 

 

 

 

西洋医学の見解

 

子宮筋腫は
女性によくある良性腫瘤で、
中年女性の発病率が高い。
筋肉と繊維組織でできた筋腫は
球形で大きさがそれぞれ、
多発性があり、悪化することは少ない。

子宮筋腫は
子宮のいろいろなところに発生し、
大きく分けると

・筋層内筋腫
・漿膜下筋腫
・粘膜下筋腫

が最も多く95%を占める。

子宮筋腫

 

子宮の筋層から
外側に向かって飛び出すように
してできる漿膜下筋腫は、
あまり自覚症状が出ないため
大きくなるまで発見されにくい。

逆に、
子宮内膜に向かって発育する
粘膜下筋腫は23cmくらい
のものでも、
月経血の量が多くなる。

子宮筋腫の多くは
子宮体外部に発生するが、ときに
子宮頚部(子宮の入り口に近い部分)や、
子宮を支える靭帯内に
発生することもある。

 

 

原因

子宮筋腫ができる原因は不明。
しかし、女性ホルモン(エストロゲン)
の作用によって
大きくなることがわかっている為、
子宮筋腫は女性ホルモンが
体内で活発となる
性成熟期に散見されるようになる。
30代後半から40代になると、
筋腫が大きくなることによって
過多月経などの症状が出たり、
妊娠時の診察や婦人科検診の際に
偶然見つかるケースが少なくない。

 

一方、閉経後には
筋腫は縮小していくので、
筋腫による不快な症状も
だんだんと消失していく。

 

 

治療

子宮筋腫は閉経後に縮小していくため
自覚症状のない場合には、
特に治療をせずに経過観察に
とどめることがある。


子宮筋腫の代表的な治療法には、
手術療法と薬物療法がある。


・手術療法

子宮を温存し
筋腫だけを摘出する子宮筋腫核出術と、
筋腫を含めて子宮全体を摘出する
子宮全摘出術がある。

妊娠の希望または
子宮温存希望がある場合は前者。
一定の年齢以上で
妊娠を望まない場合は
後者が適用される。

最近では内視鏡手術の発達により、
これらの手術も腹腔鏡や
子宮鏡などの内視鏡を使って
行われるようになった。

 


・薬物療法

ゴナドトロピンという
薬剤投与療法が代表的で、
一定期間女性ホルモン(エストロゲン)
をおさえるホルモン療法(偽閉経療法)
半年間投与の治療中に
筋腫は縮小するが効果は一過性で、
治療終了後に再度増大する傾向がある。

また、対症療法として
月経痛に対しては鎮痛剤、
貧血に対しては鉄剤などが使われる。

そのほか、
放射線透視下に筋腫を栄養している
血管(子宮動脈)を閉塞させて
筋腫の変性・縮小をはかる
子宮動脈塞栓療法や、
筋腫に超音波を照射して
変性・縮小させる集束超音波療法
などの特殊な治療法もある。

 

 

生理痛

 

 

東洋医学の見解

 

癥瘕(ちょうか)とは、
女性の骨盤腔内に生じた
生殖器系の腫瘤を指す。

古くは発生部位の違いによって
名称が異なり、
胞宮(子宮) の腫瘤を 「石瘕」、
胞脈(子宮附属器)の腫瘤を
「腸覃」 といっている。

「石瘕」は30才以上に多く
「腸覃」は20~50才に多くみられる。


(ちょう):
固まりが硬い、場所が固定不移、
揉んでも散らない。

 

() :
固まりがあり、場所が固定しない、
揉んだら散る。

 

 

・血瘀の癥瘕(石瘕)

肝脾不和で衝任が失調し、
気血が胞宮 (子宮) あるいは
胞門 (子宮口) に凝滞しために生じる。

 

特徴:
腫瘤が堅硬で可動性がなく、
月経過多・経血に凝血が混じる・
月経持続が延長したり
経血が絶えず流出する。
月経周期が不定・帯下が多い・
不妊歴あるいは流産歴がある
ことなどである。

多量の出血が反復するものでは、
気血両虚の症候をともなう。

 

 

治法:
活血化瘀・理気軟堅

 

生理痛

 


・痰湿の癥瘕
(腸覃)

肝脾不和で衝任が失調し、
痰湿が胞脈に緊結したために生じる。

 

特徴:
初期には婦人科検診で初めて
発見されるような鶏卵大の腫瘤から、
次第に発育増大して
妊娠10ヵ月大に達することもあり、
比較的軟で可動性があり、
月経出血に明らかな変化がない
ことである。

 

治法:
温化痰湿

 

↓子宮筋腫の症例はこちら
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