【治療日誌】前立腺癌 No.1

主訴:前立腺癌

数年前から前立腺特異抗原(PSA)
(前立腺癌の腫瘍マーカーのこと)
の値が高いと診断を受ける。
ただ、癌が小さい為、
手術はできないので
投薬で様子を見ており、
定期的な血液検査やMRIでも
悪化はしてないが、
夜間頻尿や尿切れが悪いのは
ずっと続いている。

また、体の節々に
カルシウムが溜まりやすく、
右肩や手指関節に痛みあり。
尿から排泄しきれなかったカルシウムが
体の中に蓄積してしまった模様。

前立腺癌

上記の症状以外に
不眠が最も長く続いているとのこと。

 

(問診事項は割愛)

 

癌の進行はまだ遅々としている為、
目先の症状としては
長年続いている不眠を何とかして欲しい
とのことで、これを軸に診て行く。

 

表裏共にガッチガチに気滞あり。
上半身は筋肉質だが、
下半身がかなり細い。
肝気鬱結と下焦の弱りで
典型的な上実下虚だが、
どこから手をつけようか。
疏肝理気を試みる。
四診では手応えがあったので
次回4日後に予約してもらう。

 

2診
前回施術後、
夜AM1:30まで眠れなかった。
その後も不眠変わらず続く。
どうも鍼に敏感のようなので、
置鍼せず、即刺即抜で施術。
次回、3日後に予約してもらう。

 

3診
前回施術後も変わらず不眠。
むしろ施術した日が全く眠れず。
その他も大きな変化なし。
刺激に対して
超敏感な事が証明されたので
鍉鍼を用いる。

鍉鍼による施術

 

皮膚にチョンと接触するだけの
刺さない鍼で施術。
(画像にある経穴は使用してません)

次回、4日後に予約してもらう。

 

4診
前回施術後、
昼過ぎに脱力感に襲われ、

何もする気が起きず手足の力も入らず
何もできなかったとのこと。
ただ、次の日の夜は
PM22:00〜AM5:00まで
よく眠れた模様。

 

ガッチガチの気滞が
ようやく動いてくれましたが、
同時に裏に潜んでいた色んなものが
顔を出してきました。
また次の機会に記します。

 

つづく