【治療日誌】アトピー性皮膚炎(11)・手湿疹(2) No.1

主訴:
アトピー性皮膚炎・手湿疹

・初診

アトピー性皮膚炎・手湿疹

アトピー性皮膚炎は学生時代にあり、
成人してしばらくしてからは
全身の痒みなく過ごせていた。
中年期に、ある大きな病気が発覚し、
即入院&即手術を受けることになり
ステントを血管内に留置し
今でも体内にステントがある模様。

※ステントとは
金属のチューブのようなもので、
バルーンで血管内を拡張後に留置し
血管が狭くならないように
支える役割をします。

ステント

 

手術してしばらくしてから
アトピー性皮膚炎を再発。
昔なかった手湿疹の症状も
同時に出始めた。

アトピー性皮膚炎・手湿疹

手湿疹は手背側が酷く、
指先にかけて痒みがきつい。
痒みがある時は、熱湯に手を漬けると
痒みがマシになることを発見し
普段から熱湯に手を漬ける習慣がある。

アトピー性皮膚炎・手湿疹

アトピー性皮膚炎による患部は
手指・手関節・脇腹・腰・
膝・足関節内側など多岐に渡るが
特に足関節内側
(公孫付近)が一番痒い。

患部を診てみると、
滲出液が出ていたであろう痕跡や
白い粉が吹いて乾燥している掻き傷
など、痒みは痒みでも各所により
病の深さ・原因の差異があるように
感じる。

痒み以外にも後鼻漏、
飛蚊症や膝の痛みの症状もあり。

 

(詳しい問診事項は割愛します)

 

今回の経緯から、
色々思うところはあるが
あくまで弁証論治を駆使して
できるところまで
やってみようと思います。

四診してみると、
ガチガチの気滞や瘀血、
湿熱や寒湿、脾胃の弱りや
肺腎の弱りなど確認。
どこからやっても効きそうだし
病が深そうでもある。。
まず、四肢の痒みが酷いので、
ここに着目し弁証論治を組み立てる。
表在の気滞を捌きながら健脾を施す。

施術中から手がポカポカし、
施術前は赤黒い手指〜手背だったが
施術後は赤さは抜けて
浅黒い色になって手応えはあった。
今後どのような変化が起きるのかが
未知数ではあるが、
よく観察してもらい1週間後に
来てもらうことに。

つづく

 

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