【治療日誌】全身の痛み No.1

主訴:全身の痛み

・初診

全身の痛み

ある整体(A)で施術を受けた後、
揉み返しからか脚のだるさを発症。
数日経ってもだるさ治らず、
整体(B)で施術を受けると、
翌日には左脚内側に痛みを感じる。
整体(A)で施術を再び受けるも、
症状は変わらず脚が痛い。
そのまま様子見ていたが、
左脚内側の痛みが右脚内側にも痛みが
出てきて、病院で診てもらうも
何も異常ないと診断を受ける。
次第に、両脚内側だけに留まらず
下腹部や、首〜肩の痛みが出てくる。
再度、病院で検査してもらうも、
何も異常なしと診断され途方に暮れる。

患部は両足内側の陰経のラインと、
下腹部、首~肩にかけての痛み、
鼠径部や脇下にしこりがある。
過去に婦人科疾患(詳細は伏せます)を患っており
婦人科疾患の再発を懸念されていた。
症状が長引いているため、
食欲減退し、体重が落ち、立っているだけで
下腹部が痛くなってくるので
仰臥位で過ごすことが多くなっていたが、
最近仰臥位で寝ていても
下腹部が痛くなってきた。

 

(詳しい問診事項は割愛します。)

 

脾気と腎気を中心とした気陥証で、
もともと気虚体質だったのにも関わらず、
整体による足の陰経への強刺激で
気虚がさらに悪化し、内臓下垂を起こしている。
脾と腎を中心に補気昇陥を施す。
施術前は起立しただけでも
下腹部に重みと痛みを感じていたが
施術直後は下腹部に重みや痛みを
感じずに起立できた。

気虚体質の方に鍼を施す際は、
鍼の接地時間が秒単位でも
効果が左右することが多いので
(例:1秒 〇 5秒 ×など)
細心の注意を払い施術しております。

つづく