主訴:アトピー性皮膚炎
・初診
赤ん坊の時から皮膚が弱く、
アトピー性皮膚炎による痒みあり。
掻きむしるため、ステロイドの軟膏を使用し
痒みを治めているが長年使用しているので
やめさせたいとのこと。
痒みが一番ひどいのが右中指の指先。
爪と指の間から皮がむけて出血する。
他には頭皮の痒みや、
肘窩や前腕、背部、臀部、
下肢前面、後面、膝窩など
全身にかけて痒みあり。
肌の状態はブツブツと湿疹のような状態で
カサカサしており赤みや滲出液はない。
ステロイドを使用しているためか
遠目で診る分にはそこまで酷くないが
近くで診ると細かい掻き傷あり。
肌は寛解しては増悪を繰り返す。
習い事でスイミングやサッカーをしていたが
プールの塩素やサッカーの砂埃で
症状が悪化するため辞めてしまうほど
敏感な肌をしている。
(詳しい問診事項は割愛します。)
①ステロイドで肌表の熱毒を抑え込む
②正気が充実してくると熱毒を表に出そうと
皮膚表面にブツブツと湿疹が出て痒くなる。
①痒みが酷いとステロイドで抑え込み→②へ
というように
①~②のループで慢性化している。
肌表に邪が停滞しているため
外からの刺激に対しても敏感になり
砂埃やプールの塩素にもすぐ反応してしまう。
正気の弱りはないが、強くもないため
強くない治法で肌表の熱毒を解表
(辛涼解表・清熱解毒)し症状の寛解を試みる。
つづく
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