【症例】歯科・口腔外科疾患

歯科・口腔外科疾患の
症例をご紹介します。

歯痛:
50代  男性  会社員

・初診

歯痛

患部は左下奥歯。
知覚過敏があったのは左下奥歯。
神経を除去することで
歯が沁みることは無くなったが、
歯の痛みが出てきた。
食べ物を食べる時、上歯と下歯が当たると痛い。
食いしばる動作ができない。

 

(詳しい問診事項は割愛します。)

 

四診より大腸湿熱と診立て施術。
施術直後から顔が軽くなってくる。
毎日飲酒する習慣があるので、
痛みがある内は飲酒を控えるよう
指導し初診の施術を終了。

 

・2診(前回施術から4日後)

歯痛

前回施術直後から歯の痛みは軽減し、
時間が経つにつれ、歯の痛みは消失。
その日の夜、飲み会があったので
飲み食いしたようだが、
歯の痛みなく飲食できたよう。
(初診時、
飲酒を制限するよう指導しましたが
この日は仕事のお付き合いだったらしいので
仕方ありません。)
ただ、いつもと違って
お酒飲むペースが非常にゆっくりで、
少量で満足できたと仰ってました。
これは施術の効果で
見受ける反応なので問題ありません。
(参照→【Q&A】お酒に弱くなった?

その後も歯の痛みなく過ごされ、
2診目も調子良さそうなので
今回を以て施術終了しました。

・施術回数
2診

・頻度
なし

・期間
4日間

舌痛症:
50代  女性  主婦
・初診

舌痛症

舌尖の痛みは
常にあるわけではなく
夜寝る前になると痛みが出やすい。
舌の痛み、痺れが主な症状で
味覚障害があるわけではない。

また、昔から不眠症で
睡眠導入剤を服用し寝ており、
舌痛症が出始めた頃より
睡眠導入剤を服用しても
夜間に中途覚醒することが増え
眠れていない為、疲れが取れない。

 

(詳しい問診事項は割愛します)

 

舌診でも、舌尖の紅がきつい。
夜間になるとジワジワと潮熱があり、
心陰虚証と診立て施術。
施術中からよくリラックスしていた。

夜寝る前の舌の状態と共に
睡眠も課題になってくるので
同時に施術していく。

 

・2診(前回施術から8日後)

舌痛症

舌の痛み⑩⑤と半減し、
痛む時間510→3分ほどで
痛みが引くようになってきた。

舌痛症と同時に不眠症もあるが、
寝つきは30分ほどで眠れるようになる。
(以前は約1時間だった)
ただ、早朝AM4:005:00
目を覚ましてしまうので、
まだ熟睡はできていない。

舌診にて、紅舌はまだあるが
全体的に湿潤してきた。
施術は引き続き心陰を補い
経過を診てもらう。

 

・3診(前回施術から1週間後)

舌痛症

舌尖の痛みが舌全体に分散し、
痛みのきつさも⑤③へ緩む。
痛みの質も緩んできて
睡眠もマシになり
早朝覚醒がなくなってきた。

身内のことで
バタバタした1週間だったが
体は良い状態で来ているよう。
バタバタが落ち着いてきた頃に
ドッと疲れが出て症状が悪化
しかねないので、しばらくは
週一回で診させてもらう。

 

・4診(前回施術から8日後)

舌痛症

舌のヒリヒリが舌尖に戻る。
ただ、以前のように痛みはなく
ヒリヒリと辛い感じがするよう。
問診すると、月経が来たことと
身内の用事がバタバタ続いていた
ことが重なっていた。
月経前後は
いつも体調崩しやすい方とのこと。

舌診でも舌尖のみ紅アリ。
気滞血瘀の反応も診られたので
今回はこれを捌いて様子見てみる。

 

・5診(前回施術から1週間後)

舌痛症

舌尖の痛みもヒリヒリもなく
1週間穏やかに過ごせた。
舌尖の紅もマシになっており、
調子良さそう。

前回施術から1週間は
予定でバタつくことなく
ストレスなく過ごせたよう。
ストレスが重なると
舌尖がヒリヒリしてくる
傾向にあるため

GW
が少し忙しくなるようなので、
バタバタ忙しくしても
舌の痛みやヒリヒリが無ければ
大分良い状態と言えそう。

次回GW明けに来てもらう予定です。

 

・7診(前回施術から1週間後)

舌痛症

GW中は用事が立て込んで
バタバタ忙しかったようだが、
舌の痛みやヒリヒリは無かった。
GW
明けに月経が来たようだが、
月経期間中に舌尖のヒリヒリがあった。
痛みがなかったので
そこまで気にならなかった。

以前(治療日誌No.4
バタバタ忙しく月経が重なった時に
舌尖のヒリヒリがあったが、
今回は忙しくない時に月経が来て
舌尖がヒリヒリしていたので、
月経との関連性が色濃くなる。

月経の情報を詳しく問診するが、
瘀血までは形成せず
気滞血瘀の段階なので、
これに合わせて処置する。
家系や病歴から、婦人科疾患が
根深く関係してそうなので
月経の動向に注意が必要。

 

・9診(前回施術から1週間後)

舌痛症

月経来たが、舌の痛みは出なかった。
以前までは月経前と月経中に
舌の痛みがあったが、
今回は舌の痛み以外にも
月経時痛や腹部の張りもなく
久しぶりにスムーズな月経だった。

舌診でも、
舌体の色や形は良くなっており、
舌尖の紅も消失していた。

月経中の舌の痛みが無くなったので
依頼達成の為
定期的な施術は終了だが、

今後もメンテナンスで
御体を診てゆきます。

 

・施術回数
9

・頻度
週1回

・期間
約2ヶ月

三叉神経痛:
女性  40代  会社員

【施術前の問い合わせメール】
MRIでも異常は見当たらずでしたが、
顔の左側の痛みがあります。
洗顔・鼻かみ・食事などの時に
ピリッと一瞬ですが痛みがでます。
色々調べてたところ
鍼灸で改善されるのならばと
相談させていただきたいです。

 

三叉神経痛

2021年の秋 左頬に一度激痛が走る。
しばらく放置していたら痛みが
治まった為、そのままにしていたが、
2022年の4月左の顔面に痛みが再発。
今回は痛みが引かなかった為、
病院の脳神経外科でMRI
診てもらっても脳や神経に異常なし
と診断を受け、
最終的に三叉神経痛と診断される。

 

三叉神経痛


痛みが出る条件
・食事で咀嚼する時
・洗顔で顔を洗う時
・鼻をティッシュでかむ時

特に食事の時は、
食べ物を噛む度に痛みが走る為、
食事を摂ること自体にストレスを
感じてしまう。

 

弁証:
大腸湿熱

治法:
清熱解毒利湿

 

・初診
施術後は体スッキリしたとのこと。
次回、1週間後に予約。

 

2
前回施術後、眠気に襲われ
翌朝スッキリ起きられた。
(いつもは寝起き悪い)
左頬の痛みはまだ痛いとのこと。

 

3
前回施術から4日後。

三叉神経痛

◯咀嚼時の痛み⑩
洗顔時の痛み⑩変わらず
咀嚼時の痛みがかなり軽減した。
治法はそのまま継続して施術。

 

4
前回施術から8日後。
咀嚼時の痛みは軽いため
食事のストレスは無くなってきた。
洗顔時の痛みは変わらず。
朝は冷たい水で洗顔、
夜は風呂でお湯で洗顔するが
どちらも痛いので
水の温度は関係ない模様。

 

5
前回施術から8日後。
洗顔時の痛み変わらず。

三叉神経痛でも内と外、裏と表で
治り方に差が出てきたということは、
それぞれ原因する因子が違うか
それぞれ違う臓腑由来の痛みである
可能性が高い。

患者さんの情報をもう一度洗ってみる。

・昔から便秘がち
・顎回りの肌荒れ
・卒腰痛しやすい
・鼻水が出やすい(アレルギー)
3月にコロナ罹患した為か、
 花の匂いが分からなかった
 (嗅覚異常か?)

大腸は通腑することで
よく動き、1週間便通がよく出て
口内の痛みがマシになっていた。

どうも肺の動きがまだ鈍いので、
今回は肺気を直接補ってみて
経過を診てみる。

 

6
前回施術1週間後。
施術後、良くも悪くもならず現状維持。
洗顔時、水が触れると痛いというより
手で顔を擦ると痛い。特に鼻際。
食事の咀嚼時の痛みは改善傾向だが
最初の一口目、口内が痛い。

肺ー大腸の方で整えてきたが
改善もここまでのよう。
四診から違う下焦の瘀血の情報が
目立ってきたので、
こちらに着目し施術。
手応えはあったので、
恐らく効果出てくるものと思われる。


7
前回施術から9日。
前回施術4日後に顔面部の痛み消失。

三叉神経痛

◯食事の咀嚼
◯洗顔
が痛みなくできたと報告頂き、
6
診時の施術が効果あった模様。

・8
前回施術から1週間。
食事の時の口内の痛みなし。
洗顔時の顔の外側の痛みは
数回軽いのがあった程度、
洗顔で強く擦ると
まだ痛みは出たとのことだが、
このまま継続すれば
痛みは取れていくと思います。

 婦人科の方の検診で
子宮や筋腫の肥大はまだ続く
診断を受けたようなので、
これ以上肥大しないよう
婦人科のケアが
今後必要になりそうなので
鍼で調えていきます。

三叉神経痛でも、
頬の内側(湿痰)と外側(瘀血)
原因が違いがあった。

現在も継続中。

 

・施術回数
8
(現在も施術継続中)

・頻度
約週1回ペース
 

・期間
1ヶ月