【症例】消化器系疾患

消化器系疾患で
お悩みの方の症例をご紹介します。

パニック障害・過敏性腸症候群:
60代  女性  主婦

・初診

パニック障害・過敏性腸症候群

現在ある症状で一番辛いのは
不安感のため外に出るのが億劫な事と、
過敏性腸症候群によるお腹の不調で
外出先で便意を催さないかの不安も重なって、
パニック発作に見舞われること。

他にも体調が優れない時は
様々な症状が出るがここでは割愛します。

 

(詳しい問診事項は割愛します。)

 

四診より気血両虚と診立て施術。
施術中から背部がよく温もり
全身がリラックスしてくる。
下焦の虚も埋めていく必要があるが
まずは気血両補し
臓腑の動向に注視していく。

 

・7診(前回施術から1週間後)
パニック障害・過敏性腸症候群

週1回ペースで通院され約1カ月経過。
施術を重ねる毎に不安感が軽くなり、
最近はパニック発作が無くなる。

過敏性腸症候群で1日に何回も排便していたが
1日1回でまとまった便が出るようになる。

家の事情で関東方面へ新幹線で移動し
外泊することが多かったみたいだが、
外出時の不安感や排便の不安、
新幹線移動での不安感もなく
普通に過ごせるようになる。
今後も関東方面へ移動する機会があるようだが
外出や排便の不安感がなく
体調も良さそうなので今回を以て施術終了し、
今後はたまにメンテナンスで診させて頂く。

・施術回数
7診

・頻度
週1回

・期間
約1カ月

逆流性食道炎:
60代  女性  主婦

・初診

逆流性食道炎

症状は胃もたれ・ゲップ・胃酸が上がる。
もともとが数カ月前に咽のイガイガから
慢性上咽頭炎と診断されたが、
当時、健康のために体重を増やそうと
無理に過食していた時期があり、
(今は過食はしていない)
その辺りから体調を崩すようになる。

他にも不整脈による動悸、
耳鳴り、咳(夜間のみ)、夜間頻尿
などの症状があるが、
逆流性食道炎を主に診ていく。

 

(詳しい問診事項は割愛します)

 

四診より、心腎陰虚と診立て施術。
施術中からよくリラックスして
呼吸がしやすくなったとのこと。
過去にこれに似た経緯で
パニック発作があり、
また再発しないか心配していたので
次回近い内に診させて頂く。

 

・10診(前回施術から6日後)
逆流性食道炎

約週1回ペースで通院され
大分調子良くなってきたので、
旅行にも出かけられるようになり
旅行先で過食しても症状悪化せずに
過ごせるようになる。
また、元気になってきたので
何か習い事したい!と思えるようになり
週2回習い事を始める。
体調が良いので、定期的な施術は終了し
今後は施術間隔を空けて診ていく。

・施術回数
10診

・頻度
週1回

・期間
約2カ月

機能性ディスペプシア:
20代  女性  会社員

・初診

機能性ディスペプシア

症状は胃の不快感からくる食欲不振。
(お腹が空かない、食べても少量で満腹感)
その為、体重が減少し体力も落ちて
疲れやすくなり仕事に集中できなくなる。
吐き気もあり、咳をすると右の肋骨が痛い。

精神的なストレスが原因と
自覚することがあったようだが、
今はそのストレスは落ち着いているのに
症状が治まらないことに不安な様子。

 

(詳しい問診事項は割愛します。)

 

脾気虚がベースにあり、
肝鬱や血瘀が内停している。
健脾益気で脾気を建てつつ、
軽めに気滞を捌いていく。
あまりガツガツすると
脾気を弱らせてしまうので
慎重に施術を施す。

施術後はお腹がよく温まり
スッキリした様子だった。

 

・3診(前回施術から1週間後)

機能性ディスペプシア

週1回ペースで施術をし、
お腹が空くようになってきて
食べられる量も少しずつ増えてきた。
ずっと食べるのがストレスだったが、
”食べたい”と思えるようになってきた。
精神的にも前向きになってきたので
施術を重ねていけば何とかなりそうです。

 

・6診(前回施術から1週間後)
機能性ディスペプシア

お腹の調子は大分良くなり、
食事量も普通に食べられるようになってきた。
外食はまだチャレンジしてませんが
”外食したい!”
という意欲が出てきたので
近々食べられるようになると思います。

調子良くなってきたため、
週1回の定期的な施術は今回で終了し
今後はメンテナンスで間隔を空けながら
診ていきます。

・施術回数
6診

・頻度
週1回

・期間
約1カ月

機能性ディスペプシア:
60代  女性  主婦

・初診

機能性ディスペプシア

患部は胃脘部(臍から上部の辺り)。
固形物を食べると胃が痛いため、
ここ数カ月お粥や梅干ししか食べていない。
胃の調子を崩してから
体温調整が上手くいかず
夕方以降が寒く、
夜中には盗汗(寝汗)をかくようになる。
胃の痛みが出る前に、
コロナに罹患し味覚異常があったが
ほどなくして改善したとのこと。

 

(詳しい問診事項は割愛します。)

 

脾胃を中心に虚が深く、
気陰両虚と診立て施術。
施術中から胃がよく動き、
お腹が空いてくる。
施術効果は良さそうだが、
胃の調子がしっかり安定するまで
食事はまだお粥で過ごしてもらう。

 

・4診(前回施術から1週間後)
機能性ディスペプシア

週1回ペースで通院され、
経過は良好で徐々にご飯が食べられるようになり
4診の頃にはご飯を一善食べても
胃の痛みなく過ごせるようになる。
また、体温調整もできるようになり
寒気や寝汗も消失。

調子は上向きなので
徐々に味の濃い食べ物を食べてみて
胃の痛み出ないか?を見てもらい、
今後の通院も週1回から
徐々に間隔を空けて診ていく。

・施術回数
4診

・頻度
週1回

・期間
約1カ月

機能性ディスペプシア:
50代  女性  パート

・初診

機能性ディスペプシア

症状は数カ月続く胃の違和感・不快感。
常時、胃がモヤモヤしており、
朝起きた時や疲労時に痛みを感じる。
空腹時にも胃の不快感が増悪し
食べると一時的に落ち着くが、
食後に胃がもたれた感じがして
気持ち悪くなる。
医師から処方された薬を
何種類か飲んでみたが
効果があっても一時的なので
服薬するのはやめた。

 

(詳しい問診事項は割愛します。)

 

四診より、
気滞や脾胃の弱りもあるが、
小腸の虚が一層深い。
これを補い伝導機能や泌別清濁を扶ける。
施術中からお腹がグルグル動き
お腹が軽くなってきた。
動きは悪くないので、
最初は続けて診させて頂く。


・5診(前回施術から1週間後)

機能性ディスペプシア

週1回ペースで通院され、
胃の調子は順調に回復しており、
胃の不快感も大分マシになっていた。
先日1泊で旅行をして
旅行先で揚げ物やお酒を堪能し
食べ過ぎてしまったようだが
食後の胃のもたれもなく過ごせた。

調子が良いので今後は施術間隔を空けて
メンテナンスで診ていく。

・施術回数
5診

・頻度
週1回

・期間
約1カ月

肩凝り・眩暈・胃腸の不調:
30代  女性  会社員
・初診
肩凝り・眩暈・胃腸の不調

肩凝りは昔から慢性的にあり、
首~肩にかけてガチガチに凝っている。
最近、凝りを解そうと頭を回した時に
フワッと眩暈がするようになる。
胃腸の不調もここ1~2年続いており
胃の膨満感と便秘(1回/2~3日)が
辛いとのこと。
アトピー性皮膚炎も長年患っており
1年前からの脱ステロイドを機に
生活習慣を意識的に変えて
痒みは治まったが、
肘窩や首の肌が燻み
色素沈着が残っている。
頬や顎の肌荒れが治り辛いとのこと。

(詳しい問診事項は割愛します。)

四診から全身気滞でガチガチだったり
陽明腑の邪熱がきついのを確認するも、
腎が極端に虚していた。
腎気虚からくる気滞や邪熱と診立て
補腎を軸にして気滞を散らす。
運動が嫌いで動くのが億劫のようだが
少し散歩してもらうよう指導し
初診の施術終了。
 
・5診(前回施術から1週間後)
肩凝り・眩暈・胃腸の不調
週1回ペースで施術を重ねていき
5診目には

肩凝り、眩暈、胃の膨満感が消失。
便秘も酷かったが
毎日便が出るようになる。
便通がよく出ると肌が潤い、
脱ステで色素沈着していた
肘窩や顔のくすみがなくなってきた。
週1回の施術だったが
調子が良いので定期的な施術は卒業し
今後は間隔を空けながら診ていく。

・施術回数
5診

・頻度
週1回

・期間
約1カ月

クローン病:
40代  女性  アルバイト

クローン病

 

40 女性
高校2年生の秋頃に、
下痢・貧血・口内炎・食欲不振
夜間潮熱・盗汗(寝汗)の症状が出る。
高校3年生の春に病院で
クローン病と診断を受け
食事療法と投薬で様子をみて症状落ち着く。
大学1年生の時に
肛門周囲が炎症し痔瘻を発症。
大学3年生時に
穿孔性虫垂炎で手術を受ける。
社会人1年目の時に下血し、
かかりつけの病院ではなく
違う病院で診てもらうことに。
そこで処方された薬が
いつもよりキツい薬で
体に合わなかった為か、
貧血・動悸・口渇・頻尿
の症状が出て精神的にも
パニック症状になり、
会社を休職し様子見るが
体調安定せず退職。

しばらく静養し
体調安定してきたので
25歳の時にアルバイトで
事務職に就き社会復帰する。

また、
一人暮らしも始めて気分転換になる。
しばらく症状が落ち着いていたが
35歳の時に仕事が多忙を極め
鬱病に陥り、退職し実家へ戻る。

40歳になり痔瘻の症状が酷くなり、
椅子に座るのが辛い。
大便は12行だが鮮血の血便あり。
薬に頼らず改善したい思いで
施術依頼される。

 

弁証:
気虚血瘀


治法:
脾の弱りが甚だしいので
これを補いながら
血瘀を捌くことで下焦の瘀熱を散らす

 

・初診
施術中から精神的に
リラックスして楽になってくる。
しばらくは
2回目ペースで通院してもらい
安定感出れば間隔を空けてみる。

 

・2診〜6診
回を重ねる毎に体がスッキリしてくる。
痔瘻も少しずつマシに。
血便はまだあるので
もうしばらく週2回ペースで経過診ていく。

 

・7診〜10
血便が大分少なくなってきた。
痔瘻もマシになり、座位が痛くなる。
気血もよく巡ってきて顔色が良くなってくる。
1回ペースに空けてみる。

クローン病

 

11診〜現在(25)
心身共に安定してきたので
アルバイトを始める。
仕事の負荷はあるものの、
安定している。

 

・施術回数
現在25

・頻度
2(10診まで)→1(11診以降〜)

・期間
4ヶ月

運動する習慣がなかったため、
散歩から運動を始めるよう指導しました。

吐き気:
7歳  女の子  小学生
・初診

吐き気

現在小学生の子で、1年前から
食後に吐き気を催すようになり
抹茶飴を舐めると落ち着くよう。
(抹茶味じゃなくても
甘い飴なら可のようです)

朝食と夕食は家で食べるため
食後に飴を食べられるが、
昼は学校給食なので
食後に飴が舐められないため
吐き気がして気持ち悪かった。
最近、給食の牛乳を飲まなければ
吐き気マシなことに気付き、
牛乳を飲まなくなった。

最近は朝起床時に
吐き気を催すようになり、
病院に診てもらうが
異常なしと診断される。
半夏厚朴湯で様子見て下さいと
処方され服用したところ、
症状は少しマシになるが
吐き気はまだ出る。

・半夏厚朴湯
行気解鬱・降逆化痰の効能があり
痰気鬱結を主治する行気剤で
(よく梅核気に用いられる)
働きを詳しく調べると、
化痰散結・降逆和胃の半夏が主薬で
行気解鬱・下気除満の厚朴が補助。

これで
少しラクになっているらしいが、

食後の吐き気には効いていない。

 

(詳しい問診事項は割愛します)

 

痰を除去したり気滞を散らしても
脾胃が建ってくる訳でもなさそうで、
甘い飴で脾胃を中和して
マシになったり
牛乳で脾胃を冷やす
ことを嫌うことから

脾胃虚弱なのが分かる。
朝の吐き気は
脾気虚からくる気滞によるものか。
普段 下痢はないようなので、
脾陽不振ではなさそう。
治法は健脾益気。
施術後は腹部ポカポカしてたので
これで様子診てもらうことに。

 

・2診(前回施術から1週間後)

吐き気

食後の吐き気少しマシ。
朝起床時の吐き気も
少し落ち着いているよう。

心配性な性格なので
吐き気対策の食後の飴は
まだ舐めているようだが、
マシな状態が持続すれば
飴を舐める習慣も
減ってくると思います。

邪実中心に弁証論治するのではなく、
臓腑・生体の虚実を見定め
弁証論治することが
大事になってきます。

 

・3診(前回施術から1週間後)

吐き気

食後の吐き気は大分落ち着き、
朝ご飯いつもゼリーだったのが
スティックパンを食べられるようになる。

また、吐き気止めに舐めていた飴を
最近舐めなくなる。

経過順調なので、今回を以て
定期的な施術は終了しました。

 

・施術回数
3

・頻度
週1回

・期間
2週間

クローン病:
10代  女性  学生
・初診
クローン病

クローン病の活動期は腹痛や下痢があり
入院し栄養療法で成分栄養剤を6週間投与。
CRPや症状が寛解する。
退院後は薬物療法(ステロイド)で様子みるが
酷い便秘になってしまった為、
漢方と酸化マグネシウムを服用し
軟便が出るとのこと。

その後、社会復帰するも
頭重感、頭がフワフワ・モヤモヤする、
頭部の火照り、便秘、朝が起きられず
家で休む日が多くなってきた。
 
(詳しい問診事項は割愛します)
 
考え得るストーリーとしては、
元々胃腸が弱く、
幼少期から薬に敏感な体質だったため
今回接種したワクチンも体に馴染まず、
異物として体内に停滞し
拒絶反応を起こしたと考えられる。
絶食し寛解したが、薬物療法に
用いられたステロイドにも
敏感に反応してしまい
症状が慢性化してしまった可能性あり。
胃の気の損傷が激しいため
健脾和胃を施す。
施術中からポカポカと温まり
よく気血が巡ってきた。
今後、病院での検査入院も控えており
血液検査や消化器官の検査など
詳しい検査結果も追いつつ、
当院では根本的に
“朝スッキリ起きられるか?”
“頭が重くフワフワしないか?”
など、追っていきます。
体調が安定すれば
数値も安定することが多いので
体調面を徹底的に整えていくことが
大事になってきます。
 
・6診(前回施術から2日後)
クローン病
4日間の検査入院明けで
続けて来院してもらう。
頭のフワフワ・モヤモヤ
頭部の火照りは消失し、
朝も起床できるようになる。
検査入院中、緊張からか
便秘が酷くなりパテンシーカプセル
(カプセル内視鏡)を
浣腸で出すことになった。
退院後も便秘が続いているので
便秘を課題に診てゆきます。
・24診(前回施術から9日後)
クローン病
大分調子が安定してきた。
頭痛消失し、朝も起きれるようになる。
排便時の白い粘液もなくなってきて、
酷い便秘(1~2週出なかった)も
2~3日に1回は出るようになる。
身内の方から見ても
徐々に安定してきているよう。
週2回ペースだったのが、
今では10日~2週間に1回ペースでも
体調乱れなくなってきた。
まだ改善の余地はあるので
今後も継続して診ていきます。

・施術回数
24診(現在も継続中)

・頻度
週2回→週1回→10日~2週間に1回
・期間
約5カ月(現在も継続中)
胃腸の不調:
30代  女性  会社員
・初診
胃腸の不調

 

主な症状はお腹の張り。
具体的には胃脘部と左少腹部の2か所。
食後この2か所が張って気持ち悪いのが
数カ月続いているとのこと。
ここ数カ月の生活状況を問診すると
掛け持ちで仕事をしており、
今年に入ってから夜勤の仕事も
するようになったよう。
他の鍼灸院さんで施術を受けているようだが、
改善の兆しがないと仰っていたので
どのような施術だったのか傾向を問診。
他院での施術の概要を聞くことで
大まかな内容(目的・施術方法)はわかります。
効かなかった施術を知ることも
今回の施術の参考にします。

 

(詳しい問診事項は割愛します。)

 

気滞の所見もあるが
根底には腎気虚がベースにある為、
いくら疎肝理気などで気滞を祓っても
正気で気虚が埋まらないと意味がない。
補腎することで気滞を取り除いたところ、
施術中からお腹よく動き空腹感が出てくる。
腎気を弱らせている夜勤が
ネックになっているが、
仕事を辞めるわけにはいかない為、
夜勤をしても体調不良が出ないよう
今後補強し仕上げていく。

・2診(前回施術から17日後)

胃腸の不調

 

前回施術から間が空いていたが、
経過は良好だったみたいで
食後の胃の張りが消失し、
食べた物が下に降りるようになる。

同業の方なので
初診時に施術方針や病態の仕組みを
詳しく説明しながら施術しましたが、
ちゃんと説明と施術が噛み合って
効いてくれて良かったです。

・施術回数
2回

・施術頻度
なし

・期間
約2週間

胃の痛み:
40代  男性  自営業

・初診

胃の痛み

もともと胃が弱いらしく
ストレスや疲れが溜まると
胃の調子が悪かった。
現在病院にかかっており、
ピロリ菌の除菌のために
薬を服用していたところ
今回の胃痛が出てきたよう。
胃薬や吐き気止めを服用しても
胃がスッキリしないため
今回、鍼での体質改善を望まれる。

 

(詳しい問診事項は割愛します)

 

もともと脾胃虚弱はあるが、
ピロリ菌除菌の薬でさらに
胃を弱らせた可能性が高い。
(ピロリ菌を除菌しただけでなく
胃を荒らした可能性あり。)
脾胃を補うと共に肝血も補う。

もともと薬全般
敏感なところがあるので、
今服用している薬について
医師に相談してもらい、
経過を診てもらう。

 

・3診(前回施術から1週間後)

胃の痛み

前回施術後1週間は
胃の調子良く過ごせて、
外で飲酒する機会があったが
胃の調子崩さずに済んだ。
休日の家でお昼にコーヒーを飲み、
しばらくすると胃の痛みが出てきた。
胃薬を飲み様子見るが
胃の不快感が治らない。
夜に飲み会があるらしく、
この状態だと出先で体調崩さないか
心配なので、飲み会に行く前に
急遽予約取られ診させて頂く事に。

飲酒しても脾胃の状態は
悪くなかったようなので、
脾胃虚弱は
それ程深くないのかも知れない。
コーヒーに含まれるカフェインは
温性で利水作用があり、
気を昇発させる作用にも働く。
この方は脾胃の弱りの他に
肝血不足からくる肝の疏泄機能亢進
もあるため、
コーヒーによる気の昇発が

これを助長した可能性がある。

今回は滋補肝血を軸に施術。
カフェイン含有している飲み物である
緑茶や紅茶にも気を付けてもらうよう
お伝えし施術終了。

 

・4診(前回施術から2週間後)

胃の痛み

前回施術から2週間経つが
胃の痛み出ずに過ごせている。

休みの日の食後や何か飲んだ時に
胃の痛みが出易かったが、
痛みなく過ごせた。
コーヒーは怖いので控えているが
飲酒しても問題なく過ごせている。

調子が良さそうなので、
定期的な施術は今回を以て終了。

 

・施術回数
4

・頻度
1
2週に1

・期間
1ヶ月

胃腸の不調:
30代  男性  会社員

・初診

胃腸の不調

身体的な症状は胃の痛みとシャックリ。
急性胃腸炎の経緯を問診すると、
ある日、お酒を大量に摂取し
翌日に下痢と嘔吐の症状が出る。
二日酔いと思い様子見ていたが
その翌日も下痢と嘔吐が止まないため
病院にかかると、
急性胃腸炎と診断され
点滴を受け、
吐き気止めを処方される。

急性胃腸炎による下痢・嘔吐は
数日で寛解するが、
食欲減退し食事量が減ったよう。
シクシクした胃の痛みがまだあり、
胃薬を処方してもらうも変わらず。
シャックリが普段から止まらず、
酷い時は胃液が混ざった
酸っぱいゲップが出て気持ち悪い。
(嘔吐までいかず)

 

(詳しい問診事項は割愛します)

 

水毒により胃が荒れており
胃気の弱りがあるのと、それに乗じ
肝気犯胃の状態に陥っている。
胃気の弱りから派生した症状なので
健脾和胃を軸に施術。
ヒックヒックと10秒に1回ペースで
シャックリしていたが
施術中からよく治まってきた。

梅雨時期+大量の飲酒で
水毒として胃に停滞、
一部 小腸で泌別清濁されず
そのまま胃に停滞し嘔吐していたが
急性胃腸炎寛解後もその残りが
まだ停滞している可能性あり。
胃気が回復し降濁すれば良いが
また近々診させてもらう予定。

 

・2診(前回施術から5日後)

胃腸の不調

前回施術後から
シャックリとゲップが出なくなり、
下から屁が出るようになる。
急性胃腸炎になってから
シャックリやゲップばかり出ていて、
オナラが出ていなかったとのこと。
本来下に降りるべき気の流れが上逆し
口から出ていたが、
胃の腑がよく動いてきて
降気できてきたのでしょう。
オナラが出る事は
とても大事な事であります。

また、施術した2日後には
よくお腹が空いてきて
固形物の食事が摂れるようになる。

施術に満足されたので、
今回で一旦様子見ますが
まだ病み上がりなので
飲酒はしばらく控えてもらうよう
お伝えして2診目終了しました。

 

・施術回数
2

・頻度
なし

・期間
5日間

潰瘍性大腸炎:
10代  男性  学生
潰瘍性大腸炎


16
高校1年生 男子。
高校入試を終えて春休み中に
110回も排便(下痢・下血)を発症。
消化器内科にて内視鏡検査の結果、

潰瘍性大腸炎と診断を受け
薬を服用して様子をみるも
下痢と下血改善せず。
63kgあった体重も
52kgまで減少してしまう。

服薬に不安を感じ
根本的な改善を求め親御さんより
施術依頼を受ける。

 

弁証:
気滞血瘀と下焦の弱り

治法:
活血化瘀と脾腎の扶正

 

・初診
施術後は特に変化なし。
排便の回数と便の質感を
中心に見てもらい、
体の変調を追っていく。
(以後、週1回ペース)

 

 

2診〜5
施術回数を重ねていく度に
排便の回数が
10/→8→5→3
と落ち着いて来た。
血便も大分量が減って
体重も56kgくらいまで戻ってくる。

 

 

6診〜10

この頃、排便の回数は
2/日に落ち着き、
血便もなくなってきた。
症状が落ち着いて
体重も60kgに戻って来たので
21回に間隔を空けていく。

 

 

・その後
運動すると便意を催していため
運動を控えていたが、
便意がマシになってきたので
体育ができるようになり
放課後にアルバイトが
できるぐらい体力も戻ってきた。

潰瘍性大腸炎

 

・施術回数
定期的な施術は10

・頻度
1回ペース

・期間
2ヶ月半

施術期間中も散歩など
軽い運動してもらうよう指導

過敏性腸症候群:
30代  男性  会社員

過敏性腸症候群

 

昔からお腹が緩いことはあったが、
30代半ばになり急に
1日に何回も排便し、
食欲減退と体重が65kg→55kg
と大幅に減少し
病院にて内視鏡検査を受け
過敏性腸症候群と診断される。

食生活の改善や服薬しても
症状改善せず。
SEの仕事に携わっており、
夜遅くまで残業することが多いが
体調を崩してから疲れやすく
仕事が全く捗らなくなった。

西洋医学とは違うアプローチを
期待し連絡頂く。

 

弁証:
脾腎の弱りが深い。
仕事柄、夜遅くまで
作業することが多いのと
飲酒する機会が多いことが
背景にあり。

 

治法:
脾腎共に建てていく。

 

 

 

・初診
便の回数が110→5回に減少。
食欲やや増す。

 

 

2診〜5
便の回数が13回まで減少。
食欲戻ってきて体重60kgまで回復。

 

 

6診〜10
便の回数11回に落ち着き、
体重も64kgまで戻ってきた。
仕事も順調にこなせるようになる。

過敏性腸症候群

・その後
メンテナンスで
23週に1回ペースで継続中。

 

・施術回数
定期的な施術は10

・頻度
10診まで週1回。
その後はメンテナンスで23週に1回。

・期間
2ヶ月

夜は0時より前に寝るように、
あと飲酒しないよう指導する。

胃腸の不調:
30代  男性  会社員
・初診

胃腸の不調

主な症状は便秘。
20
代に入って数年来
便がスッキリ出ないので、
どうしても出したい時は
便秘薬で便通を出す。
便秘薬を使わず出る時は
下痢で出ることが多く、
便秘と下痢を繰り返す。

一度、病院で内視鏡検査を受けるも
結果は問題なく正常。
それでも続く便秘症に不安を感じ
当院に問い合わせを頂く。

 

(詳しい問診事項は割愛します)

 

初診の診立てとしては
脾胃の弱りが目立っていたので
健脾益気を施し、
大腸の通腑を計る。
施術後はお腹グルグル動き
体が軽くなっていたが、
持続的な効果がなければ
2手・3手と準備してるので
初診はこれで様子見てもらうことに。

 

・3診(前回施術から5日後)

胃腸の不調

初診の施術後は、
胃の辺りはグルグル動いて
スッキリしていたが、
肝腎の便秘は変わらなかった。
その為、2診目で施術方針を変え
下焦の蓄血を活血化瘀を施す。

2診の施術後、
下腹部がよく動いていたが
翌日は便が出なかった。
その翌日に少しだけ便通あり、
そのまた翌日から続けて
大量に便通があったと報告頂く。
排便後、気力体力の消耗もなく、
スッキリしたとのこと。
(活血化瘀はきつい処方なので
気虚血虚体質の方はしんどくなる
場合がある為、変化があった際は
確認が必要です)

ひとまず、便は出るようになった。
これからは排便の時間、便の硬さ、
匂い、色、形状、潤い 他、
細かくチェックしてもらう。
便の状態が血瘀気滞レベルになれば
処方も変えていく予定です。

 

・4診(前回施術から9日後)

胃腸の不調

前回施術から9日空いたが
経過はまあまあ。
便通は1.5日〜2日に
1行ペースで出ている。
便の質は
バナナ状、硬め、
黒っぽい、乾燥している。
匂いは普通の便の匂い。

コンスタントに
便通が出るようになり
喜んでおられたが まだ改善の余地あり。
もう少し活血化瘀を施し、
便の質感を追っていく。

 

・5診(前回施術から12日後)

胃腸の不調

少しずつ施術間隔を空けているが
便通は毎日出るようになってきた。
まだ少し硬めでやや乾燥している
ようだが、お腹の調子の改善には
大分満足されている様子。

定期的な施術はここで終了し、
今後はメンテナンスで
たまに診させて頂きます。

 

・施術回数
5

・頻度
約週1回

・期間
1ヶ月

胃腸虚弱:
30代  女性  会社員
胃腸虚弱

 

 

32 女性 会社員。
幼少期より胃腸が弱く、
調子が悪いと口臭に反映され
中学生の頃に口臭を指摘され、
舌を磨く習慣をつけるも
口臭は改善せず。

飲食物に気を付けて過ごしてきたが
社会人になって酒の席が多くなり
脂濃い食べ物や飲酒が多くなってきた。

食べ過ぎた日の翌日は、
舌の苔が黄色くなり
口臭もきつくなる。

普段からブレスチェッカーで
口臭を数値化してみているが、
これ以上酷くなると
人と対面する業務に
差し支えがでるのではないかと
思慮し、
施術依頼される。

 

弁証:
肝胆湿熱、胃気の弱り

 

治法:
清熱去湿、建胃

 

 

・初診
施術後、
脚が軽くなっていることを実感される。
また、お腹がグルグル動いて
楽になる。

 

1回ペースの診ていく。

 

 

2診〜5
施術を重ねる毎に体楽になり、
臓腑の代謝が良くなってきたため、
アルコールの回りが早くなり、
いつも56杯呑んでたところが
12杯で酔うようになる。

その為、必然的に飲酒量が減り、
ブレスチェッカーでも
数値が大分改善してくる。

 

 

6診〜10
お腹の調子が良くなってきたため、
体も軽くなり毎日運動したくなって
日課としてランニングするようになり、
ブレスチェッカーでも良い値を継続している。

胃腸虚弱

 

 

・その後
鍼せずとも自分で
メンテナンスできるようになったので、
1回ペースで診てます。

 

 

 

・施術回数
定期的な施術は10

 

 

・頻度
1回ペース

 

 

・期間
2ヶ月

 

 

ついつい夜更かしして
深酒になることもあったようなので
夜更かししないようにだけ
注意しましたが、
体調が良くなると臓腑がよく動き
お酒の回りも早くなるので
深酒することもなくなり、
自然と0時前には眠くなり
早寝できていました。

このように体調が良くなると
自然と早寝早起きするサイクルに
体が変わってきます。