【症例】婦人科・産科疾患
婦人科・産科疾患の症例をご紹介します。
- 月経前症候群(PMS):
40代 女性 会社員 ・初診
月経時の痛みはもともとなかったが、
ある年齢を過ぎた頃より
月経時痛が出るようなった。
月経2~3日前から下腹部痛があり、
月経初日は痛みで動けなくなるほど
辛いとのこと。
また、胃も締め付けるような痛みが出て
酷い時は嘔吐や閃輝暗点と
頭痛や顔の火照りも出てくる。(詳しい問診事項は割愛します。)
胃気の弱りはあるが、正気の損傷はなく
瘀血が下焦で瘀滞しているため、
胃気を扶けながら駆瘀血を施す。
施術中からよく胃が動いており
施術直後は一身軽くなり
スッキリされていた。・4診(前回施術から8日後)
週1回ペースで施術して以来、
初めて月経を迎えることになるが
・月経前の下腹部痛なし
・月経初日の痛みなし
・胃の締め付けなし
・頭痛、火照りなし
・快便が続きお腹スッキリしている
など、PMSの症状出ずに過ごされる。他にも、暴飲暴食しなくなったり
ホットヨガや飲酒をすると
すぐ顔が赤くなっていたのが
赤くならなかった。
体調はすこぶる良くなってきたため、
定期的な施術は終了し、
今後はメンテナンスで
施術間隔を空けて診ていくことに。・施術回数
4診・頻度
週1回ペース・期間
約1カ月
- 更年期障害:
40代 女性 主婦 - 漢方は四逆散、当帰芍薬散を服用中。
酷い動悸は治まったが、
動悸自体はまだ続いており
フと一息つく時に動悸が出やすい。
また、口が乾きやすく口臭が自分でも
気になるようになってきた。
しゃっくりは朝寝起きと
家事をこなしている時に出やすい。
平素より便がゆるく軟便が多い。
ここ数年、月経周期がバラバラで
安定感がなくなってきた。(詳しい問診事項は割愛します。)四診から、心腎陰虚と診立て施術。
施術後は体がポカポカして
リラックスした様子だった。
心腎陰虚ではあるが、
心陰虚から腎陰に波及したものか?
腎陰虚から心陰に波及したものか?
は施術を重ねていくことで
判明することなので
初診時では敢えて追究しない。週2回ペースで診ていたが
ここ最近は動悸やしゃっくりが治まり
出ても少しだけで酷くない状態。
また、よく眠れるようにもなってきて
日常的な精神的負荷は変わらないが
身体的には平穏になってきた。
動悸やしゃっくりよりも
肌や唇の乾燥が気になってきたので
こちらに主訴を切り替えて診ていく。
また、調子も安定してきたため
週2回→週1回ペースで
間隔を空けて診ていく。年末年始を挟んだため、
前回施術から18日間も空いたが
体調は崩れることなく順調だったとのこと。
動悸やしゃっくりは治まり
バタバタと忙しく動けていた模様。体調も安定しているので
定期的な施術はここで終了。
今後はメンテナンスで診させて頂きます。・施術回数
11診・頻度
週2回→週1回ペース・期間
約2カ月間
- 更年期障害:
50代 女性 会社員 ・初診
主な症状は動悸。
仕事をしている夕方以降に出やすく、
休日の日は動悸はマシ。
ホルモン療法や漢方、
食事療法、ビタミン剤などを
試みたが一向に改善しない。
動悸している時は
胸が引っ張られる感覚になる。
他にも不眠で
数年来睡眠導入剤を服用中。
下痢も最近続いている。
仕事ある日のみ下痢をして
休日の日は普通便のよう。(詳しい問診事項は割愛します。)
四診にて、陰虚・血虚の所見はなし。
肝気鬱結と腎虚があるが、
腎虚が深いのでこれを補い、
肝気欝結に動きが出るか様子を診てみる。
施術を重ねていけば
主従を明らかになるので、
弁証論治を確定したいと思います。
施術直後は
フワフワした感じになってました。・3診(前回施術から9日後)
初診時の施術がよく効いていたみたいで
早朝覚醒がなくなり、
朝までグッスリ眠れるようになったので
疲れが取れやすくなり、仕事しても
夕方に動悸が出ずに過ごせるようになる。
まだ睡眠導入剤を服用しているようだが、
継続してよく眠れるようになれば
医師に薬について相談してみて下さい
とお伝えし施術終了。
12月はバタバタするようなので、
施術間隔が空いてしまうが
今後もメンテナンスで診てゆきます。・施術回数
3診・頻度
約10日に1回ペース・期間
約1カ月間
- 乳輪の痒み:
30代 女性 主婦 ・初診
右の乳輪のみ痒みがあり、
アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の
病歴は無し。乳癌の疑いも無いが、
過去に婦人科疾患の病歴あり。
(詳細は伏せます)
その婦人科疾患の治療の際に
月経を止める薬を1〜2ヶ月服用
していた時のみ
乳輪の痒みは無かった。(詳しい問診事項は割愛)
脾胃の弱りと肝鬱気滞があり、
疏肝しながら建脾する。
施術後は体よく温もり
スッキリされていました。・2診(前回施術から1週間後)
前回施術後も
しばらく乳輪の痒み続いていたが、
徐々に痒みは治まってきた。
まだ痒みの波はあるが、
患部が糜爛(びらん)することが
なくなってきた。他に細かい症状はあるが、
概ね順調に過ごされたよう。・4診(前回施術から1週間後)
引き続きジュクジュクと
糜爛(びらん)することなくなり、
乾燥した痒みになっている。
また、月経前でも
痒みはマシになってきた。あと、揚げ物が好きだったようだが、
毎日欲しくなくなってきた。
内湿があると脂濃い物を
好んで欲する傾向があるのだが、
脾気が建ってきたので
湿邪が内停しなくなり
揚げ物をそこまで欲さなく
なってきたよう。体が変わってくると、
食の好みも変わってきて
満遍なく欲する体になってきます。
逆に、常に偏食だと どこかの
臓腑が弱っていることが多いです。・5診(前回施術から10日後)
月経前後や排卵日前後でも
乳輪の痒み出ていない。
調子が安定してきた為、
定期的な治療の役割は終えたので、
今後は施術間隔を空けて
たまにメンテナンスで診てゆきます。※患部がデリケートな部位のため
直接視たり、触診したり、
患部に施術することはせず、
手足や背中の経穴を用いて
施術しております。・施術回数
5診(現在も継続中)
・頻度
1週1回ペース
・期間
約1ヶ月(現在も継続中)
- 逆子:
20代 女性 会社員 ・初診
妊娠32週で来院。
逆子は母体の問題から生じる現象なので
妊娠してからの状態や
妊娠する前の状態、
もともとの体質(素体)について
詳しく問診して
現状を把握する必要があります。今回の子どもは初産で
妊娠初期は悪阻なく過ごされ、
順調に妊婦生活を営んでいた。
ただ、睡眠の質が悪く
熟睡感がない日が続いており、
毎朝に下肢後面(ふくらはぎ)が
こむら返りを起こす。(詳しい問診事項は割愛します。)
四診より気血両虚と診立て施術。
施術中からよく胎動があり
施術後は身体が軽くなっていた。
次回の検診まで5日しかないので
3日後に診させて頂く。・2診(前回施術から3日後)
前回施術後、よく眠れるようになり
目覚めが悪かったのが、
スッと起きれるようになって
朝のこむら返りもなくなる。
胎動は引き続きよく動いている。
2日後に妊娠33週の検診で診てもらう。・3診(前回施術から3日後)
妊娠33週の検診にて、
胎児が横向きになっていると診断された。
動きはあるがまだ頭位ではないので
帝王切開の日程が決まり、
次回から検診が毎週になる。母体の体調は引き続き良く
睡眠の質も良いまま過ごされている。・4診(前回施術から1週間後)
妊娠34週の検診にて、
横向きだった胎児が頭位になっていた。
この週数で頭位になっていたら
逆子に戻ることはないと診断され、
帝王切開の予約はキャンセルになる。母体の体調は引き続き
心身ともにスッキリ過ごされていたので
今回を以て施術を終了した。・施術回数
4診・頻度
平均週2回・期間
約2週間
- 肉芽腫性乳腺炎:
40代 女性 主婦 ・初診
患部は左胸。
常時ズキズキした痛みがあり、
たまにズキン!
と刺すような痛みがある。
約1年前に授乳を終えたところだが、
当時赤ちゃんが左胸の授乳だけ
飲んでくれなかったとのこと。
母乳が美味しくなかったのか?
乳房の大きさが合わなかったのか?
は不明だが、
左胸の異変の前兆はあったよう。(詳しい問診事項は割愛します。)
四診より気滞血瘀と診立て施術。
施術直後は体がだるくなっていたが
恐らく時間経ってから効いてくる
と考えられる。・2診(前回施術から2日後)
前回施術した夜から胸のチクチクが消失し
頭痛や咳もあったが、
それらも同時にスッキリする。
遠方からの来院だったため、
今回大阪に数日滞在されての受診であった。
今回の施術後に自宅へ帰られるので
生活のアドバイスをお伝えし
施術終了しました。※患部は胸でしたが、
胸を触診したり視診することはなく
手足、背中の経穴を用いて施術しました。・施術回数
2診・頻度
なし・期間
なし
- 無月経:
30代 女性 会社員 ・初診
月経は今まで月1回ペースで
安定して来ていたが、
今年の1月に少量の経血が出て以来
3ヶ月は月経来ていない。
その間、下腹部の痛みや違和感など
といった症状もなし。去年の夏に異動があり、
半年以上経つが 未だにずっと手探りで
常に気を張った状態と伺う。
帰宅も遅い日が続き、
睡眠時間も短い。(詳しい問診事項は割愛します)
もともと
気滞を溜め込みやすい体質の方で、
月1回は施術で疎肝していたが、
気滞がそれを上回ってしまい
ここ数ヶ月で気滞血瘀→瘀血を形成した
可能性あり。
正気の弱りがないことを確認し
活血化瘀を施す。月1回ペースの方なので
身体的な変化が次の来院(来月)まで
分かりませんが、
また続きを記そうと思います。・2診(前回施術から約1ヶ月後)
約4ヶ月ぶりに月経あったが、
経血量は少量だったとのこと。
経血は鮮血でサラサラしていた。
前回の施術で瘀血に少し風穴が空いて
チョロチョロと経血が出てきた状態で、
まだ瘀血が停滞している。前回は正気を傷ることも考慮し
少し加減して活血化瘀の施術をしたが、
正気は損傷しなかったため
今回はガツンと施術してみた。
うまくいけば血塊がドンと出て
スッキリするはず。
次回1ヶ月後に予約取られたので
様子見て報告頂きます。・3診(前回施術から約1ヶ月後)
前回施術した日に月経あり。
前回の月経から約1ヶ月で来た。
まだ経血量が少なく、赤黒い血なので
経血の質は課題あるが、
月経周期は安定しそう。
続けて月経が来たので
無月経の施術依頼は達成した。
月1回ペースで診ているが、
月経の質が安定するよう
今後もメンテナンスで診てゆきます。・施術回数
3回・頻度
月1回・期間
2ヶ月間
- 不妊症:
20代 女性 会社員 ・初診
年齢は20代後半。
月経は26~27日周期で来ており、
月経1~2日目に下腹部痛あり。
経血は赤黒く、血塊も少し出る。
また、昔から細菌性膣炎になりやすく
その度に抗生剤を服用し治している。
他にはアレルギー体質で、
花粉症やハウスダストがあり、
地方から大阪へ越して来た時は
環境に慣れず体壊してしまったとのこと。(詳しい問診事項は割愛します。)
膀胱に湿熱が籠っており、
まずこれを駆逐していく必要がありそう。
脾胃の弱りもあるが、
これは下焦の動きを見てから対処する。
施術後はお腹がスッキリし、
熱感が抜けたと仰ってました。
ヨモギ蒸しは恐らく合わないので
施術はしばらくこちらで専念させてもらう。・11診(前回施術から1週間後)
週1回ペースで施術中で
これまでの経緯を簡単にまとめると・4診…妊娠検査薬で陽性の反応が出る
・5診…婦人科で胎芽を確認(妊娠6週)
・7診…心拍確認(妊娠8週)、
婦人科での次回検診が1カ月後になる。次回検診までの間、体調整えるため
週1回ペースで継続して診ている。
というのも、妊娠初期の10週前後は
まだ流産の可能性があるので、
これを防ぐために整えていく必要がある。
きつい悪阻はないが、
食べ悪阻(味の濃い物を欲する)があるので
注意して診てきた。現在11診。
妊娠12週に入り食べ悪阻はまだ少しあるが、
体調は安定している様子。
経験上、ここまで来れば
流産の可能性もグッと下がる。
近々検診して胎児も順調に育っていれば
こちらでの施術ペースも
空けて行く予定です。・施術回数
11診・頻度
週1回ペース・期間
約2カ月間
- 月経前症候群(PMS):
20代 女性 会社員 - ・初診
PMSの症状は月経10日前から
全身倦怠感に襲われ、
月経直前になるに連れ
頭痛、肩こり、吐き気、めまいが出てくる。
10代の頃から月経前の不調はあったが
20代に入ってから
月経前の症状が酷くなってきた。
月経は35日~43日周期だが、
もっと遅れることがある。
経血は時々ベタつくが血の塊は出ない。他には幼少期から便秘症で、
スッキリ出ることが少ない。
形もバラバラで、環境が変わると
便秘がさらに酷くなる。(詳しい問診事項は割愛します。)
四診では
胞宮の不調より大腸の湿熱が酷く、
+気滞でガチガチだったので
これを駆逐していく。
施術直後は体がポカポカし
よく脱力感が出てました。
婦人科系の疾患だから
婦人科だけを診るのではなく、
臓腑間の関連性を重視し
より病が深い方を改善させることで
目標の臓腑が動けば良しです。・3診(前回施術から1週間後)
初診施術後に背中の張りが出てくるが
2日目には消失しラクになる。その後、月経が予定より早く来るが
もともと月経周期が遅い方だったので
丁度良い周期で来たとのこと。
珍しく月経時痛がなく、
快適に過ごせたよう。その後も調子良く過ごされ、
次の月経が近くなってきたが
月経前の肩凝り、眩暈、吐き気なく
過ごせるようになった。
調子が良いのでしばらく様子を見る
とのことで、3診の施術で終了。
今後は月経前のみメンテナンスで
診ていく予定。・施術回数
3診・頻度
約週1回・期間
約3週間
- 更年期障害:
40代 女性 看護師 - ・初診
鍼を受けるまでは、
複数の漢方薬を服用していたが
全く効果がなかった。※漢方薬は”ゆっくり効く”というのが
定説ですが、原因や弱っている臓腑の
条件が合わなければ
全く効果が表れないシビアな薬です。
症状で選ぶものではありません。病歴にある、婦人科疾患以外にも
体質のことや生活環境、
親御さんの病歴についても問診。
(詳細は伏せます)おそらくベースは肝腎陰虚だが、
瘀血も混在しているので
これを先に駆瘀血してみる。
施術中からお腹がよく動き、
肩の力が抜けてリラックスしていた。・2診(前回施術から3日後)
汗かいたが少しマシだったとのこと。
やはり活血化瘀だけでは足りなかった為、
今回は滋補腎陰を加味する。
(初診後に腎陰も補っておけば
良かったと反省してました)・3診(前回施術から3日後)
頭の汗は大分減ったが
珍しく腋から汗をかいた模様。
もともと腋から汗をかかない体質だった
らしく、初めて腋から汗をかいたと
経過報告を頂いた。
(※画像はイメージです)順調にいけば一身の気滞が緩み、
腠理が開いてきている為
全身に満遍なく汗がかけるように
なっていくと思とります。・4診(前回施術から1週間後)
額から出る汗の量が
大分マシになってきた。
また、腋汗も少しで落ち着いている。雰囲気も変わってきており、
初診時は落ち着きがなく
せかせか早く喋っていたが、
喋るスピードが
ややスロウダウンする。四診でも
肝腎のバランスが良くなってきた。
しばらく週1回ペースで
継続して施術を重ねていきます。・5診(前回施術から1週間後)
頭部や腋の多汗はマシで、
落ち着いた状態をキープしている。月経前の下腹部のだるさはあるが、
28日周期で来ていた月経が
1週間ほど遅れており、
モヤモヤした状態が続いている。年齢的に、
閉経してもおかしくない
年齢でいらっしゃるので、
今後は閉経に向け
月経周期がだんだん遅れてくること
を前提に診ていく必要がありそう。施術方針はそのまま
肝腎の動向を中心に診てゆき
閉経に向けエラーが出ないよう
整えてゆきます。・施術回数
5診(現在も継続中)
・頻度
週1回ペース
・期間
約1ヶ月(現在も継続中)
- 肩こり、浮腫、冷えのぼせ:
40代 女性 事務職
48歳 女性 会社員(事務職)
慢性の肩こりと足の浮腫があり、
整骨院に通院しマッサージを受けるも
その場では楽になっても
大きな改善がみられない。
肩こりや足の浮腫が酷くなってきたと
同時に頭部の火照りが
最近になって出て、
普段から火照りのせいで
仕事に集中できなくなってきた。
また、足の冷えもきつく
冷えのぼせの状態になる。鍼は怖くて今まで受けなかったが、
体の本質から変えたい思いで
初めて鍼を受けてみることに。弁証:
肝脾不和、下焦の弱り治法:
①肝鬱気滞を捌きながら建脾を施す。
②①で下焦の虚が埋まらなければ
直接扶正すべし。・初診
施術方針の①に則って施術。
肩周りの力が抜けてスッキリする。・2診〜3診(週1回ペース)
肩がかなり楽になり、
頭部の火照りマシになり
気血が下焦にも巡り
足の冷えもマシになる。・4診〜5診(2週間1回ペース)
間隔が空いても
全身スッキリ過ごされていたので
定期的な施術を終了。・施術回数
5診・頻度
週1回→2週間1回・期間
約1ヶ月半運動する習慣が全くなかったので、
普段からよく動くよう指導しました。
- 不妊症:
30代 女性 販売職 30歳で結婚。
結婚して1年は自然妊娠に臨むが
着床に至らず。
31歳の時に人工授精を3回試みるが着床に至らず。
体外授精をすることになり、
採卵前に万全に体調を調えてから
臨みたいとのことで来院される。仕事は販売職のため立ち仕事。
夏場は冷房で足元が冷えやすく、
冬場は暖房が効いているが
昨今の事情により換気のため
足元が冷えやすい。
なので、
冬場はお腹や足が冷えないよう
カイロを当てているとのこと。
夕方以降は足が浮腫みやすく
疲労感が抜け辛いとのこと。
もともと運動好きだが、
社会人になってからずっと運動不足で
体力が落ちてきたように思えてきた。弁証:
肝鬱気滞の所見がきついが、
正気の弱りはそれほど無い。治法:
疏肝理気・初診
施術後、特に変化は感じず。
2ヶ月後には採卵したいとのことなので、
それまで週1回ペースで通院してもらう。・2診〜5診
鍼をした後はスッキリした状態になり
心身共に軽やかになるとのこと。
また、仕事後 足が浮腫みにくくなってきた。・6診
そろそろ月経が来ても
おかしくないとのことだが、
月経が来ず、
やや下腹部が重く感じるとのこと。・7診
妊娠検査薬で調べてみたところ
陽性反応出て
採卵前に自然妊娠が判明した。
妊娠初期は流産の恐れがあるため
週2回でしばらく診させて頂く。・8診〜
妊娠初期で悪阻をみるも
出血などなく過ごす。・施術回数
8診(現在も施術継続中)・頻度
週1回〜週2回・期間
約2ヶ月婦人科の診断では自然妊娠は
厳しいとの見解でしたが、
体の代謝を変える事ができれば
自然妊娠できるよう
調えることができます。
- 逆子:
30代 女性 会社員 34歳、会社員 女性。
30歳の時に結婚し
33歳の時に初めての妊娠。
妊娠初期は唾液悪阻が酷かったが
安定期に入ったところでマシになる。妊娠30週の頃に逆子と診断を受け
逆子体操するよう指導を受ける。
また来週検診の予約を入れる。このまま変わらなかったら
帝王切開になってしまうため
不安に思い施術依頼をされる。弁証:
脾胃湿熱と肝鬱気滞治法:
脾気を建てて疎肝する・初診
施術中から胎児がモゴモゴ動く得気あり。
次回の婦人科の検診が5日後のため、
それまでにもう一回来てもらう。・2診
前回施術から2日後、
胎児が夜中によく動くようになるが
まだ頭位にはなっていない。・3診
前回施術から2日後、
引き続き胎児はよく動くが
まだ下を向いた感覚はない。
翌日、婦人科で検診があるので
検診の結果報告と施術のため
3日後に予約。・4診
検診の結果、頭位にはなっていないが、
頭が真横に向いていたとのこと。
この時、妊娠31週。妊娠34〜35週辺りでも
変わらなければ帝王切開の日程を
決める話が出るので
それまでには改善したい。・5診
前回施術から2日後、
昨晩に胎児がいつも以上に動いたとのこと。
施術後にその日の内に婦人科にいき、
胎児の様子を診てもらうよう伝える。・その後
検診の結果、婦人科で
頭位になっていることを確認。39週に自然分娩で
母子共に無事でしたと
電話で報告頂きました。・施術回数
5診・頻度
週2回・期間
9日間逆子の施術は時間との勝負です。
正産期に入るまでに改善させないと
帝王切開になってしまうので
短期集中的に通院してもらうよう
伝えました。
- 妊娠中の腹部の張り、過食:
40代 女性 主婦 現在妊娠31週。
子宮頸管が短く
切迫早産の可能性があると
診断を受け、家で安静にするよう
指示を受けるも、
安静にしていると
腹部の張りがきつい。また、ずっと家にいると
食べ過ぎてしまうため、
お腹の張りが酷くなる。体調を調え、
切迫早産にならないよう
施術依頼を受ける。医師から家で安静にするよう
指示を受けた時の子宮頸管の長さが27mm。
本来35mm以上は欲しいところで、
安静にし始めてからの
子宮頸管の長さは33mmと
改善しているとのこと。ただ、家で安静にしていると
下腹部の張りがきつくなり
しんどい上に、何か甘いものを
食べ過ぎてしまう傾向にあり、
さらにお腹の張りがきつくなる。張り止めの薬を処方されるが
あまり効き目がない。お腹の張りで下に下に圧迫されると
子宮頸管がまた短くなる感覚になる。また、2年前に妊娠20週で
死産の経験をしている為、
今できることは何でもしておきたい
ということで
お腹の張りと過食の改善を目標に
体を診ていく。弁証:
気滞血瘀、脾気の弱り治法:
行気活血・初診
施術後、体軽くなる。
お腹の張りがかなり緩み、
スッキリした様子。体調が安定し、正産期を迎えるまで
診させてもらう。・2診
前回施術より4日後。
お腹の張りが治まり、
手足もポカポカして
大分スッキリした様子。・3診
前回施術より2週間。
妊娠34週5日。2週間間が空いてしまったため、
昨日少し癇癪(1人の時に大声出して叫ぶ)
を起こしてしまったが、
お腹の張りや過食も落ち着いていた。35週に入るタイミングで
婦人科で検診を受ける予定。35週の検診の結果、
子宮頸管の長さが
40mmと大分改善されたので
早産の危険性は
回避できそうと報告を受ける。・その後
37週の正産期を迎えるので
鍼灸施術は一旦終了。出産予定日を過ぎても
陣痛が来ない場合や、
産後しんどい場合は
また連絡頂くようお伝えする。・施術回数
3診・頻度
1〜2週に1回・期間
18日間切迫早産は何とか回避できました。
安静にし過ぎると過食になって
お腹の張りがきつくなってしまうので
少しだけ散歩するよう指導しました。
- 月経前症候群(PMS):
30代 女性 会社員 IT系の会社に勤務。
週5〜6日勤務で
朝はAM7:30には出勤し、
夜はPM23:00まで残業。正月休みやお盆休みがなく
年中勤務しており
疲れが全く取れず
慢性的な肩こりや腰痛があり
仕事の合間にマッサージを
定期的に受けるも
その時はマシになるが
根本的な改善はせず。PMSの症状(月経前のイライラ、
過食、不眠、便秘)
が年々きつくなってきたので
婦人科検診を受けたところ
子宮筋腫が見つかる。手術の必要性はないとの
診断だったため経過観察するも、
母親が子宮癌を患った経緯があり
遺伝的に自分も将来癌になることを
不安に思い、
根本的な改善を求め施術依頼される。弁証:
脾気虚と肝鬱気滞からくる瘀血証治法:
活血化瘀と補脾・初診
施術後、肩の力が抜けて
だるく感じる。普段から気を張り詰めていた分、
よく気が抜けた証拠なので、
体がだるくなったと診られる。しばらく週1回ペースで
通院してもらう。・2診〜5診
仕事の負担は変わらないため、
仕事中は気を張り詰めてしまうが
家に帰ってから
気が抜けてよく眠れるようになる。
(今までは家に帰っても
気が抜けず眠りが浅かった。)・6診〜12診
月経前のイライラが大分マシになり、
月経周期がいつもは45日と
遅めだったが
32日でくるようになり、
月経時の経血がドス黒い色から
鮮血になる。また、血の塊が大分減ってきた。
炭水化物の過食はまだアリ。・13診〜20診
この間、月経30日周期で2回あり。
月経前のイライラはマシ。
経血の血の塊もなくなり、
過食も落ち着いてきたため、
便秘もマシになってきた。・その後
仕事の忙しさは変わらないが、
体調は大分安定してきた。メンテナンスで週1回ペースで現在も
継続して受診されてます。・施術回数
20診(現在も継続中)・頻度
週1回ペース・期間
約5ヶ月(現在も継続中)なるべく運動して
気を散らしてもらうよう
指導しております。
- 悪阻(つわり):
30代 女性 事務職 妊娠が判明し
現在11週の段階だが
鮮血の出血が続いており
朝から昼にかけて
胸焼けがきつく唾が飲み込めない。
唾液ばかり溢れ出て、
空き缶に唾を吐いて過ごしている。出血と悪阻を主訴として
診させて頂く。
弁証:
腎の弱り、肝陽上亢治法:
滋補肝腎・初診
施術中から胸がスッキリしてくる。
今後、定期的に週1回のペースで
診させてもらうことに。・2診
前回施術から1週間、
妊娠12週。
胸焼けはまだ続いているが
唾液の量は少しマシ。
出血はまだ続いている。・3診
前回施術から1週間、
妊娠12週。
胸焼け、唾液は前回と変わらず。
出血はややマシになり
少量になってきた。今回より胃気を扶けてみる。
・4診
前回施術から1週間、
妊娠13週。
胸焼け少しマシ。
唾液悪阻もややマシ。
出血は前回と変わらず。・5診
前回施術から1週間、
妊娠14週。
胸焼け大分落ち着いてきて
唾液悪阻も落ち着いてきた。
出血は少しあるが、
ほとんど出ていないとのこと。・6診
前回施術から1週間、
妊娠15週。
検診にて「前置胎盤」と
診断を受けるが特に処置はなく、
経過観察するとのこと。
出血は少量のみ。・7診
前回施術から1週間、
妊娠16週。
胸焼け、悪阻なし。
出血も無くなり落ち着いてきた。・8診
前回施術から1週間、
妊娠17週。
検診にて前置胎盤が
治っていたことを確認。
悪阻も出血も無くなった為
卒業される。・施術回数
8回・頻度
週1回ペース・期間
約1ヶ月半・悪阻と妊娠初期の出血で診ました。
安定期に入り
体調落ち着いてきたのですが
その後、逆子になってしまいました。そちらについては
逆子の症例(↓にあり)で御紹介します。
- 逆子:
30代 女性 事務職 妊娠25週で
逆子と診断を受け
逆子体操などで対策するよう
指導受けるが
以前、鍼で悪阻など
改善した経緯から
当院に逆子で施術依頼される。まだ妊娠25週なので
自然と改善する余地もあるが、
不安なく日常を過ごしたい希望に添い
施術させて頂く。悪阻が治まり、
安定期は体調良く
過ごせていたようだが、
胎児が平均より大きめとのことで
お腹の中の圧迫感があり、
ここ最近は便秘や
お腹の張りがきつい とのこと。
弁証:
肝鬱気滞治法:
疎肝解鬱・初診
刺激に敏感なところがあるため
置鍼せず瀉法で施術。
お腹よく温もる感じあり。・2診
前回から1週間後。
妊娠26週。
婦人科の検診に行ってないので
治ったかどうかわからないが、
お腹の張りはマシとのこと。
施術中から胎動が激しくあり。2日後に婦人科で検診があるため
電話で報告してもらうことに。検診の結果、
逆子が無事治っていたと
電話で報告頂きましたので
2診をもって卒業して頂きました。
・施術回数
2回・頻度
週1回ペース・期間
1週間・25〜26週であれば
自然に改善する場合もありますが、
不安のまま過ごすと、
よりお腹の張りが酷くなり
逆子が治らなかったかも知れなかったので
早め早めに診ておけば
気持ちに余裕持つことができます。
逆子と診断受けられたら
早めにご相談下さい。