【症例】肩・首・背中など上半身の痛み
肩・首・背中など上半身の痛みで
お悩みの方の症例をご紹介します。
- 肩の痛み:
70代 女性 主婦 ・初診
患部は右肩の肩髃付近。
図のように右腕を挙上した時、
肩の水平位(肩関節外転位90°)まで
挙がるが、それ以上挙げようとすると
激痛が走る。
肩に外傷を負った記憶もないようので
臓腑の弱りを疑う。(詳しい問診事項は割愛します。)
四診より、肝胆湿熱と診立て
治法は清熱利湿で施術。
施術直後は肩の変化はなかったが
身体的には軽くなる。
手応えはあり、数回施術を重ねていけば
何とかなりそうなので、
短期的に集中して来てもらうことに。
その間、養生指導として
飲酒を控えてもらうよう要請する。週3回ペースで通院してもらい
初診から2週間目にあたる
6診目には肩の痛み消失し、
ゴルフでスイングしても痛みなし、
重たい物を持っても痛みなしで
過ごせるようになっていた。また、施術前まで大好きだったお酒が
美味しく感じなくなり
飲酒したいという欲求が無くなったそう。身体内部にも
”類は友を呼ぶ”現象がありまして
身体に溜まった湿邪が”もっと欲しい”と
毒が毒を欲する場合がありますが、
(〇〇依存症なんかがそれですね)
これを上手に駆逐していけば
”もっと欲しい”
という欲求が消えていきます。調子が良さそうなので
今回を以て肩の施術終了。
他にも違う症状があるようなので
今後はそちらに切り替えて診ていく。・施術回数
6診・頻度
週3回・期間
2週間
- 寝違え:
30代 女性 会社員 ・初診
患部は右首~肩。
右に顔を向けると激痛が走る。
首~肩を傷める数日前に
胃の不快感や下痢が続いていたようで
それが原因ではないか?と話を受ける。
他には家事が忙しいのと
週1日 仕事で夜勤がある為、
生活リズムを整えるのが難しいとのこと。当院に来られる前に
マッサージを数回受けるも改善せず、
整形外科の受診も考えるが
痛み止めの対処的な治療ではなく、
根本的に改善を求め当院に来院される。(詳しい問診事項は割愛します。)
四診にて、気滞血瘀と診立て施術。
施術前⑧あった痛みが②~③と
大分軽くなっていた。
多少波は出ると思うが
早めに改善できそうなので
短気集中的に診させて頂く。初診~2診~3診と詰めて診させて頂き
3診の時点で痛みが⓪~②
と経過良くなっていたので、
3診~4診は1週間空けてみたが
痛み⓪で過ごせるようになっていた為、
寝違えの施術は今回を以て終了としました。
(現在は違う主訴に切り替え
メンテンナンスで診ております)・施術回数
4診・頻度
週3回→週1回・期間
約2週間
- 寝違え:
20代 男性 会社員 ・初診
普段は寝室の隣の部屋の冷房をつけて
寝ているため、部屋が涼しい状態で
寒くなることはなかったようだが、
熱帯夜の夜は寝室の冷房をつけ
直に風を当たったまま寝てしまったようで、
起きた時は部屋が寒かったとのこと。左を向く動作ができず、
体ごと左を向かないと首が痛い。(詳しい問診事項は割愛します。)
四診より、
正気の弱りはなく寒邪は表在にあるので
これを解表散寒し駆邪する。
施術中からジワっと通る感覚があり
施術直後は左斜め45°を向けるようになる。
軽症ではあるが、
念のため翌日も診させてもらう。施術した日はよく眠れ、
翌朝には首の痛みは消失し
左に向くことも可能になる。
今後は冷房に気を付けてもらい
過ごして頂くよう指導し
今回を以て施術終了。・施術回数
2診・頻度
なし・期間
2日間
- 寝違え:
30代 女性 主婦 - ・初診
患部は左の頸部。
現在、赤ちゃんの授乳中で
毎日夜中に何回か起きて授乳しており
夜中には首の痛みなかったようだが、
朝起きた時に首の痛みがあった。
肩凝りは慢性的にあったが、
今回のような寝違えはあまりない。(詳しい問診事項は割愛します)
育児のため24時間気を張っているので
ずっと緊張状態が続いているのと、
慢性的な寝不足にもなっている。
肝鬱による気滞と
慢性的な寝不足による
気虚が錯雑している。
施術後は足がポカポカして
肩の力が抜けていく感覚あり。・2診(前回施術の翌日)
施術直後は
まだ左向くのが痛かったが、
次の日の朝には痛み⑩→⑤になり、
左向くことができるようになっていた。・3診(前回施術の翌日)
3日間連続で施術。
前回施術の翌朝に痛み⑤→②楽になる。
肝鬱が散って正気も満ちてきて
四診も整ってきた。
施術効果の傾向として
施術翌朝に楽になるので
残り②の痛みも消失すると思います。ただ、赤ちゃんがまだ小さいため、
育児でクタクタになっても
おかしくないので、
今後もメンテナンスで診せて下さいね
とお伝えし3診目の施術終了しました。・4診(前回施術から1週間後)
前回施術から1週間経つが、
寝違えがまた酷くなることなく
痛みなく過ごせたとのこと。寝違えの施術は今回で一旦終了。
他の主訴に切り替えて
今後も診ていきます。・施術回数
4診・頻度
なし・期間
10日間
- 頚椎症:
40代 男性 会社員 - ・初診
首〜左肩〜左腕〜
左母指・示指の痛みと痺れが
出始めて約1週間。
首を右に傾けると
痛み・痺れがきつい。
痛みが出始める2週間前に
左肘に一瞬痛みが走ることがあったが
その後は痛み出ずに済んでいた。
仕事で車の運転する機会が多く、
昼ご飯食べる暇もないほど忙しく
ずっと肩肘張った状態が
ここ何年も続いてるとのこと。(詳しい問診事項は割愛します)
肝鬱がきつく、
古い気滞が血瘀を形成している。
活血化瘀を施したところ、
やや首〜肩周りの力が抜ける。
朝起床時の痛みが辛いらしいので、
今日の施術がハマれば
夜中に作用し朝に効果が出ると
考えられます。・2診(前回施術から5日後)
初診施術後、首〜肩〜腕〜
肘〜母指・示指の痛み・痺れは
⑩→⑤と半減したとのこと。
厳密に聞くと、今まで効果がなかった
痛み止めの薬が良く作用しだしたよう。
鍼で気機がよく巡り、胃気がよく動き
薬が消化吸収しやすくなった。
最近の健診で胃の再検査が必要と
診断されたところだったようなので、
胃の弱りは以前からあったと思われる。痛み止めの薬が
消化吸収しやすくなったことで
症状を抑えている内に、
本質的な改善を試みます。・4診(前回施術から12日後)
経過は良いようで、
首〜肩の痛みは消失した分、
脇〜上腕内側にかけての痛みを
感じるようになるが、
痛みは③〜⑤でマシな状態。
痛み止めの薬の影響からか
脾胃がまだ整いきれていないため、
これを扶けながら、気滞を捌いていく。
しばらくは
整形外科の治療と並行しながら
診ていこうと思います。・5診(前回施術から13日後)
首〜肩、脇〜上腕内側の痛み消失。
左母指〜示指の痺れが少しだけあるが
日常生活や仕事では
支障なく過ごせるようになる。
順調にいけば
あと数回で改善できそうです。頚~肩はラクになっており、
唯一残っていた左母指と示指の痺れが
ここ2週間は消失していた。
仕事は変わらず忙しいみたいだが、
多忙な中でもよく改善できました。調子が良さそうなので
今回を以って定期的な施術終了しました。
今後はたまにメンテナンスで診させて頂きます。・施術回数
7診・頻度
週1回→2週間1回・期間
約2カ月
- 肩の痛み:
40代 女性 会社員 ・初診
患部は右肩(天髎穴、肩髎穴付近)で
常にどんより重たい感覚がある。
腕の挙上時や右手をついて
起き上がる時に激痛が走り、
咄嗟の動きでも痛みが走る。
マッサージしても入浴しても
痛みは変わらず辛い。(詳しい問診事項は割愛します。)
四診より、
大腸湿熱と診立て施術。
施術直後は体がポカポカし軽くなっていた。
毎日飲酒する習慣があるようなので
痛みがある内は飲酒を控えてもらい、
痛みが引いても飲酒するペースを
落としてもらうよう指導する。初診施術後、ずっと肩の痛みなく
順調に過ごせていたようで
身内の方をご紹介するため一緒に来院される。
初診の2~3日後には肩の痛みが消失し
肩の調子が良くなった後も、
飲酒のペースを一日置きにしているとのこと。調子が良いので肩の痛みの施術は終了。
数週間、違う症状が出ているらしく
2診目はそちらに主訴を切り替え診ていく。
(また別の機会に紹介します)
・施術回数
1診・頻度
なし・期間
1日
- 肩〜指先の痺れ・痛み:
50代 女性 専業主婦 - ・初診
身内の介護の為、
毎日移乗するので利き手の
使い痛みがあるとのこと。
最近、デイサービスに預けることが
できてきたので
身体的な負担は減ってきているが、
精神的な緊張が抜けた分
今まで蓄積していた疲労や痛み
を感じやすくなってきた。(問診事項は割愛します)
瘀血と腎気虚があり、
活血化瘀と補腎を同時に施す。
施術中からジワジワ感じるものがあり
自然と目から涙が流れてきたと伺う。
(たまに見受ける得気です。
痛いとか悲しいとかで出る
涙ではなく、
張り詰めていた気が緩み
安堵から自然と涙が溢れて出る
現象に似てます。)よく効いてるので、
初診の施術はここで終了。・2診(前回施術から5日後)
肩〜指先の痺れ・痛みのよく緩み、
翌朝には消失した。身内の都合により、
3日間外泊が続くが
いつもなら外泊すると緊張して
眠れなかったり、気が張って
落ち着かないことが多いが、
今までになくリラックスし
3日間過ごせたとのこと。治療方針は初診時と変えず
活血化瘀と補腎を同時に施す。・4診(前回施術から6日後)
前回施術後が少しだるく
しんどかったよう。
その後は日に日に体回復してきて、
呼吸するのが楽になったとのこと。長年の気滞からか、ガッチガチに
瘀血が形成されていたので
前回まで活血化瘀を施していたが、
気滞レベルになってきたので
治法を変えてゆく。
回復も早いので、正気の弱りは
そんなに深くはなさそう。・5診(前回施術から4日後)
全身の気が緩むことで、
今まで感じなかった凝りを
全身で感じるようになるが、
同時に疲れもよく取れてきたと伺う。話を聞くと、
10年以上 身内の介護のため、
自分の体調は二の次で
ずっと過ごしてきたよう。
常に気を張っていたので
疲れや凝りを全く感じない
体質になっていた。鍼で溜め込んだ緊張が抜けるよう
施術してきたので、全身に凝りを
感じるようになってきたが
経過としてはこれで問題ない。
むしろ、凝りが麻痺していた方が
ゆくゆく大病に繋がってしまう
可能性を秘めていたので
危ない状態だったと言えます。・現在
肩〜指先の痺れ・痛みで
診てましたが、
この主訴は全快したので
現在は体の疲労感に主訴を切り替え
診ております。・施術回数
5診
(現在も違う主訴で継続中)・頻度
週1回ペース・期間
約1ヶ月
(現在も違う主訴で継続中)
- 石灰沈着性腱板炎:
60代 女性 主婦 ・初診
左上腕の痛みの特徴として
×左腕を捻じると突き刺すような痛み
×衣服の着脱時が痛い
と動作開始時の痛みがあり、
酷い時はジッとしていても痛い。
同時に、右の首も朝起床時に
突き刺すような痛みがある。
上腕や首の痛みが出る前に
1~2カ月ほど咳が治まらない時期があった。平素より浅眠で
寝つきに60~90分かかる。
盗汗(寝汗)も長年続いている。他にも坐骨神経痛、
足底筋膜炎、股関節痛などあるが、
主に石灰沈着性腱板炎の症状を追っていく。(詳しい問診事項は割愛します。)
いわゆる瘀血の反応が顕著ではあるが、
正気の弱りも深い為、
これを先に補う必要があるので、
第一工程は扶正を優先的に施していく。
施術後は体の力がよく抜け
リラックスした様子であった。
扶正のみで瘀血の反応が
マシになれば良いが、
駆瘀血は体の反応を診ながら
必要であれば施していくつもりです。・3診(前回施術から5日後)
左上腕の突き刺すような痛みがマシになり
⑩あった痛みが③まで寛解。
また、夜の寝つきも良くなって、
夜間尿で毎日起きていたのがなくなり、
夜間の盗汗(寝汗)も消失し、
朝までグッスリ眠れ易疲労もマシになる。
日中の頻尿もマシになり、
腰痛も感じなくなってきた。
踵の痛みも⑩→④と寛解。
代謝が良くなったせいか、
飲酒時の酒の回りも早くなって
ビール1缶で酔うようになった
とのこと。・6診(前回施術から1週間後)
左上腕の痛みは最近訴えなくなってきた。
他にも色々と痛みがあるようで、
左上腕よりも違うところを診て欲しい
と依頼された為、
石灰沈着性腱板炎の施術は今回を以て
一旦終了し、主訴を切り替え診ていく。・施術回数
6診・頻度
週1回ペース・期間
約1カ月
- 寝違え:
70代 男性 無職 ・初診
痛みは左の首~肩。
顔を左に向けたり左に傾けると激痛が走る。
昔から筋トレを毎日しているが、
来院された前日に筋トレで痛めたとのこと。寝違え以外には、
左耳の突発性難聴(まだ治っていない)や
舌癌を昔患ったことがあるとのこと。(詳しい問診事項は割愛します。)
四診にて、
気滞症状ではあるが結代脈が著しいため
瘀血内停しているのでこれを駆逐す。
施術直後は首~肩の痛みは
変わらなかったが、
結代脈はマシになっていたので
これで様子を見てもらい
次回、近い日にちで診させてもらう予定。初診施術直後は変わらなかった症状が
家に帰ってから少し和らぎ、
いつもより早い時間に睡魔が襲い
夜は熟睡できたとのこと。
翌朝起きてみると首~肩の痛みが
消失しており、顔を動かしても
痛みが出なかった。
また、左耳の突発性難聴による
耳鳴りも緩んでおり、
いつもより小さい音になっていた。寝違えに関しては施術完了したが、
現在は突発性難聴の施術で診ております。・施術回数
2診・頻度
なし・期間
2日間
- 五十肩:
50代 男性 会社員 ・初診
患部は右肩。
服の着脱と物を持ち上げた時に痛みが生じる。
最初は右肩だけだったが、
最近は右肘も痛みが出るようになってきた。
肩の痛み以外にも腰のだるさ、
首の凝りなどあり、
これらも診て欲しいとのこと。(詳しい問診事項は割愛します。)
気滞でガチガチなのと裏には血瘀もあり。
毎日の飲酒もあり湿痰もまとっているため
それぞれ同時に駆逐していく必要あり。
かと言って強引な施術で
正気を傷らぬよう配慮も必要なので、
ごくわずかな刺鍼で施術。
施術直後は右手が左肩を
触れられるようになる。
根は深いが効果は出せそうなので
コツコツ施術を重ねていけば
何とかなりそう。週1回ペースで診ており、
肩の痛みは大分マシになって
右腕の挙上もラクになってきた。
肩が楽になったが、腕を挙げたときに
肘の痛みを感じるようになってきた。
症状が良くなっていく過程で
痛みの部位が移ってくることは
よく見受けることなので
恐らく一過性のものである。
引き続き施術を続けていく。2週間施術が空いたが、
肩と肘共に痛み消失して過ごせた。
正確に言うと
肩の痛みが出る前の状態に戻り、
肩の凝りを感じるようになる。
五十肩の症状は解消したので
今後は肩凝りを追ってみていくが、
間隔が空いても問題なさそうなので
定期的な施術は終了し、
今後はメンテナンスで診ていく。
・施術回数
7診・頻度
週1回~2週1回・期間
約2カ月
- 首〜肩の痛み・手の強張り:
40代 女性 パート ・初診
患部は右首~肩にかけてあり、
右手は数年前から
朝や冷えた時に強張る傾向がある。
他にも首が張っている感じがあり
酷くなってくると頭痛がする。
最近、月経周期が短くなってきて
月経時の頭痛が酷い。
くいしばりもここ2~3年続いており
マウスピースを装着して寝ている。
過去に長距離移動する際に、
車内で動悸が出て苦しかったことがあり
今回も春に飛行機に乗る予定なので、
これらの諸症状を治し安定した状態で
移動したいとのこと。(詳しい問診事項は割愛します。)
四診より肝陽上亢と診立て施術。
冷えてくると悪化する傾向にあるので
普通は陽虚とか寒邪を疑うが、
陽気が昂り手足末端に気が巡っていない
ための冷えなので、
肝陰を補い肝の陽気を鎮めれば
自ずと手足に気機が巡る。
実際に施術後は
脱力し体が温まっていました。・5診(前回施術から1週間後)
経過は順調で、回数を重ねる毎に
首~肩の痛みが軽くなり
5診目には首~肩や、
手の強張りが消失していた。
4月初旬に飛行機に搭乗する予定があり
身体的な不安感なく行けそう。定期的な施術は今回で終了し、
旅行から帰って来られたら
またメンテナンスで時々診ていく予定です。
・施術回数
5診・頻度
週1回・期間
約1カ月
- 四十肩:
40代 女性 会社員 - 主訴は右肩の痛み。
今年の夏ころより手を挙上した時に
右肩に激痛が走るようになり、
初期は肩の痛みだけでなく
右中指に痺れがあったため
脳の病気を疑い脳神経内科を受診。
いろいろ調べてもらったが脳に異常なく、
ビタミン剤を処方された。その後、
整形外科で四十肩と診断を受け
治療を受けるが一向に改善せず、
当院に来院される。
肩の痛み以外に
目の疲れからくる頭痛、便秘、
月経困難症のため長年ピルを服用中
とのこと。(詳しい問診事項は割愛します。)四診より、
肩の痛みや頭痛などから
気が昂っているが
相対的に下焦の弱りが目立つ。
瘀血もありそうだが、
下焦の正気を補ってから
その動向を診てゆく。
施術直後は一身の脱力感があり
全身よく緩んでいた。
しばらくは週1回ペースで診ていく。週1回ペースでコツコツ診てゆき
最初は肩の変化はなかったが
便通が良く出るようになってきた。
便通がスムーズに出だすと
頭痛することが無くなってゆき
次第に肩の痛みも和らいできて、
手を挙げても肩の痛み出なくなってきた。
下焦の正気を補うことで
瘀血の反応もマシになっていたので
気虚からくる瘀血だったようだ。
肩の調子良くなってきたので
今回を以て定期的な施術は終了し
今後はメンテナンスで診ていく。
・施術回数
5診・頻度
週1回ペース・期間
約1カ月間
- 寝違え:
30代 男性 会社員 - ・初診主訴は寝違えによる首の痛み。
首が痛くなる半年くらい前から
肩の痛みが出始めた。
その頃は環境の変化もあり
ストレスがあったとのこと。
同時期に血尿が出始め、
病院で調べてもらうと尿路結石があり
複数回にわたり内視鏡で除去する。
その後、尿路結石対策で水を意識的に
1.5ℓ毎日飲むようしている。(詳しい問診事項は割愛します。)四診から
肝鬱気滞がメインではあるが、
仕事柄 深夜~朝に及ぶ作業もあり
長年 腎気の負担もあり。
施術直後は首の痛み変わりなかったが
四診の情報は良く変わっていたので
数時間後か1~2日で
症状が変わる可能性あるので
経過をみて頂く。初診施術直後~翌日は
首や肩の痛みに変化はなかったが、
その翌日(施術2日後)に痛みがよく緩み、
施術3日後には首、肩の痛み消失して
問題なく動かせるようになる。
四診も前回より良い反応になり
体調も良さそうなので
今回を以て施術を終了する。・施術回数
2診・頻度
なし・期間
3日間
- 五十肩:
50代 男性 会社員 ・初診
患部は右肩。
以前にも同じような痛みを
感じることがあったが、
数日様子見てると勝手に治ったので
今回も放置してみたが
改善する兆候なかった為
整形外科を受診。
“五十肩”と診断を受け
湿布を処方されるが、改善の兆しなし。その後、数ヶ月放置していたが
痛みは酷くなってきて
右手(合谷付近)も痛くなってきたので
施術依頼をいただく。腕をどの方向に動かしても
肩(肩髃付近)が痛い。
寝返りしても痛いので、
最近寝不足になってきている。(詳しい問診事項は割愛します)
肩や手の痛みは経絡上では
手陽明大腸経の走行に由来し、
痛みが出ている現象はそうだが、
原因が大腸経にあるかと言えば
また別の話になってくる。四診から
手足陽明経の湿痰の情報が多いが
同時に肝鬱気滞もきつい。
痛みの場所が固定しているので
瘀血の可能性も考えられるが、
痛みの質感がそれとは違い、
湿痰がベタベタにくっついて
気滞が動かないことも考えられる。
陽明腑の祛湿をメインに施術。
痛みはまだあるが肩の可動域が広がる。ジャンクフードが好きなようなので、
痛い内は控えて頂くようお伝えし
初診の施術終了しました。・4診(前回施術から3日後)
右肩の痛みは楽になってきたが、
左右の胸部(中府〜雲門付近)に
痛みが移動してきた感覚あり。肩の方は調子良くなってきて
右手を左腰へ回す動作や
シャツをズボンに入れる動作が
できるようになってきた。また、
左肩が凝るようになってきたり
前額部に痛みが出たりしてきた。湿痰がマシになってきて、
右肩に粘着していた気滞が
あちこちに動いて
表在に顔を出してきている。
痛みの箇所や質感が変わってきた為、
今回より祛湿ではなく、
気滞を捌いていく。・7診(前回施術から4日後)
痛みの場所が
中府〜雲門付近 → 臀臑付近へ移る。
痛み自体は⑤でマシな状態。以前は痛くてできなかった
右手を背面に回せられるようになる。右肩の可動範囲が広がってきた。
痛みの場所がコロコロ変わるが
これも悪くない反応なので、
徐々に痛みも薄まってくると思います。・10診(前回施術から4日後)
7診〜8診の間に
肩の痛みは背部に移り、
芯の方で疼くような痛みだったので
活血化瘀を施す。
夜が熟睡できるようになり
寝返りしても痛みなく眠れるように。10診目には
また体の前面(中府〜雲門付近)に
痛みが出てきた。
痛みが移動していると思っていたが、
どうやら後面と前面で
痛みの質の違いから
それぞれ違う原因の可能性あり。
後面は瘀血、前面は湿痰か。肩の動きは
大分可動域が広がってきた為、
ゴールはそう遠くないと思います。・16診(前回施術から1週間後)
右肩の調子は上々で、
脱衣する動作ができるようになり
左脇へ手を回す動作もスムーズになる。
また、風呂掃除も腕に力を入れ
ゴシゴシ洗っても肩の痛み出ずに済む。急に右腕を振り上げると
まだ少し違和感があるが
日常生活で困ることは無くなった。
睡眠もよく眠れるようになり、
肩だけでなく生活リズムも改善してきた。施術としてはほぼゴールしているが、
定期的な施術は一旦ここで終わり
今後はメンテナンスで診て参ります。・施術回数
16診・施術頻度
週2回→週1回・期間
約2カ月間
- 五十肩:
50代 男性 自営業 - 以前、違う主訴で
診ていた患者さんで、
今回は肩が痛いということで
診させてもらうことに。右肩が画のように挙げると痛い。
肩の痛みといえど、
東洋医学では臓腑の不調を疑います。(問診事項は割愛)
食生活や生活リズム、
この方の元々ある弱点から
大腸湿熱と気滞が相まってる
ものと診立て施術。
四診ではよく変化あったが、
肩の痛みは変わらず。
ただ、この方の場合、
施術直後より2〜3日後に
症状の変化が出やすい方なので
このまま様子見てもらい、
数日後に予約してもらう。2診(前回施術から3日後)
五十肩による
右肩の痛みは消失したが
左腰に違和感を感じる。
(痛くなる一歩手前とのこと)
部位でいうと左大腸兪付近。昔からストレスや疲れがあると
顎に吹き出物ができたり、
腰が痛くなったりと
大腸や大腸経に由来するツボや
部位にサインが出る傾向にあり。モグラ叩きのモグラみたいに
肩→腰と、顔を出す場所を
変えただけで、
本質は大腸湿熱から由来する痛み
で原因は変わらないため、
痛い場所は変わったが
施術方針は前回と変えず施術を施す。毎日飲酒しているようなので、
痛みや違和感ある内は
飲酒を控えてもらうよう指示し
施術終了。3診(前回施術から8日後)
前回まで体のあちこちに
出ていた痛み消失し、
経過良く過ごせた模様。この方の場合は、
毎日の飲酒、疲れが溜まると
大腸に負担がくるが、
弱点が分かっていれば
先手を打てる。
今回、五十肩は治ったので
定期的な施術は終了となったが、
痛みなくてもメンテナンスで
たまに来てもらうようお伝えし、
五十肩の施術終了しました。・施術回数
3診・頻度
短期的に診たので
定期的な頻度は無し。・施術期間
11日間
- 首〜肩の痛み:
50代 女性 会社員 もともと首〜肩の凝りはあったが、
ここ最近は首〜肩が痛くて仕方ない。×ジッと静止している状態
(寝ている時、デスクワーク中)
×動き始めが首〜肩が痛い。
また、普段から多夢で眠りが浅い。7月に色々と予定が入っており
それに向けて緊張状態が続いている。
体調を調えておきたいとの希望の下
御体診させて頂く。話を聞いていると、
エネルギッシュで精力的な印象だが、
逆に言えば制御できていないような
感じである。弁証:
肝腎陰虚治法:
滋補肝腎・初診
施術直後は大きな変化なかったが、
翌朝にはスッキリしたと報告あり。
Googleのクチコミも書いて頂き
そのまま施術卒業。・施術回数
1診・頻度
なし・施術期間
1日7月の用事が済むと疲れがドッと
出る可能性がありますので
また何かあればご相談下さい。
- 肩の痛み:
60代 女性 事務職 2021年の春に右肩の痛みを発症。
整形外科で診てもらい
色々調べてもらっても
何も異常が見られないので、
痛み止めの薬を処方されるが
薬の効果なく、
痛みが増す一方になる。血行不良のため温めるよう
医師から指示を受けるが、
温めると余計に痛みが酷くなる。
また、夜間も肩の痛みのため
満足に眠れていない。弁証:
瘀血、腎陰虚治法:
活血化瘀・初診
施術後、少し体が
軽くなったような感覚あり。・2診
前回施術から4日後。
右肩の痛み⑩変わらず。
横になって寝てると痛い。清熱解毒利湿に施術方針を変え施術。
・3診
前回施術から6日後。
⑩→③と痛みが軽減。
横になると痛みまだあるが、
激痛で眠れないことがなくなった。・4診
前回施術から9日後。
痛みは③で変わらず。
夜間のみ痛みが出ていたのが、
日中に出たり、逆に夜が痛み治ったり
波が出てきた。・5診
前回施術から1週間。
肩に集中していた痛みが、
首や腕にまで広がってきた。痛い場所が拡大したというより、
集中していた痛みが
分散してきたという感覚。・6診
前回施術から1週間。
痛み⓪〜②とかなり楽になる。・7診
前回施術から2週間。
1週間前に1泊2日で温泉旅行に
行っていたので、2週間ぶりになる。痛みは⓪〜①とかなり楽に。
夜間の痛みはなく眠れるようになり、
温泉で長い時間浸かるが、
肩の痛み出ずに過ごせるようになる。・その後
現在も継続して施術中。・施術回数
定期的な施術は7診・頻度
約週1回ペース・期間
約1ヶ月
- 肩〜腕の痛み:
70代 女性 主婦 2021年の8月に左肩の痛みを発症。
整形外科で診てもらい
CTやレントゲンで調べてもらっても
何も異常が見られないので、
痛み止めの薬を処方される。
薬の効果ないので、
整骨院でマッサージを受けても
痛み改善しない処か
肘や前腕まで痛みが出てくる。
半年以上経っても
痛みが改善しないことに不安を覚え
根本的な改善を求め
施術依頼される。肩挙上時の動き始めの痛みがきつく
画にある角度までしか上がらない。
肩周りが緊張しているので
肩を動かすよう
整形外科で指示を受けているが
痛みのため、満足に動かせていない。弁証:
湿困脾土、瘀血治法:
運脾化湿、活血化瘀・初診
施術後、肩の痛みマシになり、
腕が上がるようになる。
1週間後に予約。・2診
前回施術から1週間。
⑩あった痛みが施術直後②になり、
また痛みが戻ってきて⑤。
施術3日後に発熱したが、
翌日にはスッキリしていたとのこと。
・3診
前回施術から1週間。
⑤→②と痛みが軽減。
毎日お菓子を食べていたが、
(食べないと落ち着かなかった)
食べなくても平気になってきた。
肘や前腕の痛みは⓪。・4診
前回施術から1週間。
痛み②→⓪〜②
痛みない時は⓪、痛み出ても②だが
すぐ痛み引くようになってきた。
また腕の挙上もスムーズになる。・その後
現在は2週に1回ペースに落として
継続して施術中。・施術回数
定期的な施術は4診・頻度
週1回ペース・期間
約1ヶ月
- 首の痛み:
80代 女性 専業主婦 昭和62年に直腸癌を患い、
人工肛門を装着。
令和元年、大動脈狭窄症を発症。
また高血圧があるため
普段から降圧剤を服用。首の痛みは10日前からきつく、
顔を動かしただけでも痛い。
このまま痛みが続くと辛いので
早く天国に逝きたいと
ネガティブな発言が多くなってきた為、
娘さんが心配して家の近所の
楓庵に施術依頼の電話される。弁証:
肝腎陰虚
治法:
補腎陰を主に施術。
・初診
施術後、大きな変化はなかったが
四診の変化はあった。
様子見てまた連絡とのこと。・2診
前回から約1ヶ月空いたが、
1週間前まで首の痛み軽くなり
調子良かった様子。・3診
前回から1週間。
良い調子を継続していたとのこと。
また、ネガティブな発言が
全く無くなったと娘さんから伺う。・その後
2週1回ペースで継続中・施術回数
3診・頻度
1ヶ月、1週間・期間
約1ヶ月
- 首の痛み:
30代 女性 専業主婦 ある日、朝起きると
首が痛いことに気付く。
頭を左に傾けたり、
左に振り返る動作時に激痛が走る。
そーっと、ゆっくり動かす分には
痛まないが、
可動域がかなり狭くなっている。知人の紹介で楓庵に施術を依頼。
弁証:
肝鬱気滞治法:
疎肝解鬱・初診
施術後、体スッキリ軽くなる。
急性の症状のため
続けて通院してもらい
短期決着できるよう施術に臨む。・2診
前回施術より2日後。
首の動きがかなりマシになり
可動域も広がるが、
最後のもう一歩で痛みが残る。
施術方法は前回と一緒。・3診
前回より2日後、
首の可動域も正常になり、
痛みも消失。
3診をもって施術終了する。・施術回数
3回・頻度
2日に1回ペース・期間
5日間・短期間での首の痛みの改善例です。
このように急性期の症状は
短期間に集中的に診ることで
改善することができます。
- 背中の痛み:
80代 女性 専業主婦 ある日の朝、
肩甲骨の下から腰にかけての痛みを発症。
座った姿勢から立ち上げるなどの
動き始めの動作が痛い。
マッサージをしたり湿布を貼って
過ごしても、痛みが取れず。
知人の紹介で楓庵に施術を依頼される。弁証:
脾胃の弱り、気鬱
治法:
健脾和胃
・初診
施術中から背中やお腹がポカポカと
よく温もってくる。
施術の手応えがあったため、
次回は近い内に診させてもらうことに。・2診
前回施術から2日後。
背中の痛みがよく取れて、
ずっと体がホカホカした状態とのこと。
またよく食欲も出てきて
ご飯が美味しくなってきた。・3診
前回施術から3日後。
経過良く、背中の痛み無く過ごせるようになる。・施術回数
3回・頻度
2~3日に1回ペース
・期間
5日間
・施術効果が出るのは
手応えがあったので分かっていましたが、
脾胃がよく和し正気が建ってきたので
体調が崩れずに済みました。