【東洋医学用語】口苦

口苦

口の中が苦い状態のこと。

①邪在少陽
「それ胆は、中精の腑。五臓は胆により
取決し、咽はこの使たり。
…胆気上溢して、口はこれがために苦し」
『針灸甲乙経・巻九』

とあるように
少陽の口苦は、傷寒太陽病が解さずに
邪が少陽に伝入し、
胆は少陽の腑であることから
胆熱が上に昇り発生する。

②肝胆鬱熱
情緒の抑うつ・五志過極で化火し
鬱火が生じて疏泄が失調し
胆気が上溢し発生する。

 

臨床の現場では
②の口苦で診ることが多いです。
口苦以外にも
口甜(コウテン・口が甘い)
口鹹(コウカン・口が塩辛い)
口酸(コウサン・口が酸っぱい)
などがありますが、
また別の機会に紹介します。

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