【治療日誌】満月時の体調不良

この方は、
いつもはある疾患を追ってるのだが、
この日は主訴が違ったので
こちらの経過を治療日誌で紹介します。

 

主訴:満月時の体調不良

満月時の体調不良

 

この方の体質から察するに
虚実でいえば実証タイプなので、
“満月の時にしんどいかも知れませんよ”
と以前お伝えしたところ、
8月某日 朝からランニングしたのにも
関わらず、体調が優れない日があり、
体が重だるく頭痛がして
やる気が出ない、
お菓子をやたら
食べてしまう日があった。

夜になり空を見てみると
月が煌々と輝いており、
月齢を調べてみると満月だったので
ドヒャー!となって
このことを報告してくれました(笑)

 

古典にこういった文章があります。

”月始生、則血気始精、衛気始行。
月郭満、則血気実、肌肉堅。
月郭空、則肌肉減、経絡虚、
衛気去、形独居。
是以因天時、而調血気也。”

訳:
「月初めて生じるときは、
気血もなめらかに流れ始め、
衛気ものびやかに行りはじめる。
月が満ちて満月になると、
気血は充実し、肌肉は頑強になる。
月が欠けはじめると、肌肉は痩せ衰え、
経脈は空虚になり、衛気も減退し、
肉体だけが残る。」

『素問』「八正神明論」より

 

要約すると、月の満ち欠けと
人体は呼応しているわけで

体調にも変化が現れます。
満月を見ると狼男になる
寓話がありますが

血気盛んな人は、満月の日は
さらに血が騒ぐので、あながち
間違っていない現象であります。

(さすがに狼男にはなりませんが笑)

 

満月や新月でも体調の変化なく
順応してることが一番良いのですが、
体調が優れないと
満月や新月で体が反応してしまいます。
気にしてなかった方は
一度観察してみて下さいね。

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