【治療日誌】睡眠時無呼吸症候群 No.6

主訴:睡眠時無呼吸症候群

・6診(前回施術から1週間後)

睡眠時無呼吸症候群

後頭部が軽くなってきて
頭痛することが減ってきた。
後頭部が楽になってきた分、
肩〜肩甲骨辺りに凝りを
感じるようになる。

今まで高枕でないと
眠れなかったのが、
低い枕でも眠れるようになる。

また、出張で一泊する機会があり
いつも外泊すると眠れないが、
今回の出張では眠れた。

これは腹診時に気付いたことだが、
腰の反りがなくなっていた。

睡眠時無呼吸症候群

両肝相火を診る時に
いつもベッドに腰が接地しておらず
反った状態だった(上図)が、
今回は腰がペタッとベッドに
接地した状態(下図)だった。

何気ない反応かと思われるが、
仰臥位の姿勢で上体(肩〜肩甲骨)
に力を入れると
腰が反った状態になる。
これが常態化すると
上図のように腰を反らした状態で
普段から眠っていたことになり、
寝ている間も力んでいたことが分かる。
腰がベッドに接地するようになった
ということは、体の緊張状態が
解かれたことを意味し、
以前より脱力して眠れていたはず。
(いつも眠れなかった出張先で
眠れたことがそれを証拠付ける)

肩〜肩甲骨が凝るように感じるのも
今まで常に気が張った体が
気が抜けたことで
感じるようになった凝りなので、
悪化してのそれではないため
この凝りは問題なしと診る。

細かい反応かも知れませんが
大きな意味を成すことがあるので
臨床家はこういう反応を
見落とさないことが
大事になってきます。

つづく

 

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