【治療日誌】膀胱炎 No.1

主訴:膀胱炎

・初診

膀胱炎

主訴は
膀胱炎による排尿時の陰部の痛み。

抗生物質や漢方では効果がなかった
とのこと。
病歴をみると過去に何回も
泌尿器の病を
罹患しており、
尿検査でも潜血の値が昔から出て
平素から泌尿器は弱い。

もともと
尿意自体を感じることが少なく、
尿が溜まっている感覚がない。
普段から紅茶を飲み
利尿を促しており、

排尿時に陰部がチクチク痛むよう。

 

(詳しい問診事項は割愛します)

 

服用している漢方について記述します。

・猪苓湯
利水清熱、滋陰の効能があり
水熱互結・湿熱蘊結下焦を主治する。
下焦において熱邪と水湿が
結びついた病証で利小便によって
水湿と熱を除き、清することができる。

・麦味地黄丸
滋腎潤肺、平喘止咳の効能があり、
肺腎陰虚を主治する。
腎陰虚に肺陰虚をかねた病態に適する。

この2つ共に効果がなかったので、
これも参考にして弁証論治を組む。

 

腎虚は腎虚なのだが、
久病のため他臓腑の虚衰も深い。
脾腎陽虚と診立て施術。
施術中からお腹がよく温まり
スッキリしたよう。

恐らく 他臓腑の回復は早くても
腎虚が深いのでコツコツ
施術を重ねていく必要がある。

つづく

 

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