主訴:
咽喉頭異常感症(ヒステリー球)
初診
喉は10年間も痞えた感覚があり、
症状はずっと一定して痞えている。
服用中の半夏厚朴湯の効能は
行気解鬱・降逆化痰で、
肝気鬱結・肺胃宣降失調による
梅核気に作用するが、
これを服用しても効果がないと
いうことは、弁証論治が違うことを
意味している。
10年前に何かあったか?
問診してみると、特に何もないと
仰っていたが、10歳になるお子さんが
いるとのことで、
出産を機にどこかの臓腑が弱った
可能性が出てきた。
(詳しい問診事項は割愛します)
四診を進めると、
脾と腎の弱りがあり、
特に腎の弱りが著しい。
腎気虚ベースからくる気虚気滞と
診立て補腎を中心とした配穴で
施術を施す。
施術後、いつも冷えている足が
ポカポカ温まる感覚があったと伺う。
現象としてある気滞の裏に、
本質的に気虚が深くある場合がある為、
この場合は扶正していくのが
適切な施術になります。
梅核気だからといって
肝鬱気滞と決めつけるのは早計です。
つづく
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