【治療日誌】コロナ後遺症(5) No.1

コロナ後遺症

主訴:コロナ後遺症

・初診

コロナ後遺症

主訴はコロナ後遺症による
味覚・嗅覚障害。

・味覚障害
大雑把な味は分かるようになるが
出汁の風味などの弱い味は
感じ取れない。
甘い食べ物でも、
チョコは認識できるが
カスタードクリームは分からない。

・嗅覚障害
匂い全般嗅ぐことができるが
匂い全般、弱く感じる。
自分の排便した時の便の匂いが
分からない。

耳鼻科から
亜鉛と当帰芍薬散を処方され
数ヶ月服用している。
当帰芍薬散は
補血調肝・運脾除湿の効能があり、
肝脾不和に適用する漢方である。

コロナ寛解して最初の2〜3週は
味覚・嗅覚の改善があったが、
ここ数ヶ月 症状の改善がないため

考え込んでしまい不眠になり
睡眠導入剤も服用しているとのこと。

 

(詳しい問診事項は割愛します)

 

舌診:黄膩苔
脈:滑弦
四診から脾虚の反応は認めるが、
肝血虚の所見はない。

コロナ感染するまで平素から
外食がメインだったらしく
湿熱の邪がきつい。

脾虚による湿熱が肝胆に蘊結した
肝胆湿熱と診立て施術。
(当帰芍薬散で脾虚に作用して
一定の効果は得られて
味覚・嗅覚の大まかな改善はあった
のであろうが、肝胆にまでは
作用しなかったのかも知れない。)

施術後は体がポカポカし
体のだるさがあった模様。
日常生活での注意点をお伝えし
初診の施術を終了。

つづく

 

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