【治療日誌】吐き気(2) No.1

吐き気

主訴:吐き気

・初診

吐き気

現在小学生の子で、1年前から
食後に吐き気を催すようになり

抹茶飴を舐めると落ち着くよう。
(抹茶味じゃなくても
甘い飴なら可のようです)

朝食と夕食は家で食べるため
食後に飴を食べられるが、
昼は学校給食なので
食後に飴が舐められないため
吐き気がして気持ち悪かった。
最近、給食の牛乳を飲まなければ
吐き気マシなことに気付き、
牛乳を飲まなくなった。

最近は朝起床時に
吐き気を催すようになり、
病院に診てもらうが
異常なしと診断される。
半夏厚朴湯で様子見て下さいと
処方され服用したところ、
症状は少しマシになるが
吐き気はまだ出る。

・半夏厚朴湯は
行気解鬱・降逆化痰の効能があり
痰気鬱結を主治する行気剤で
(よく梅核気に用いられる)
働きを詳しく調べると、
化痰散結・降逆和胃の半夏が主薬で
行気解鬱・下気除満の厚朴が補助。

これで少しラクになっているらしいが、
食後の吐き気には効いていない。

 

(詳しい問診事項は割愛します)

 

痰を除去したり気滞を散らしても
脾胃が建ってくるわけでもなさそうで、
甘い飴で脾胃を中和してマシになったり
牛乳で脾胃を冷やすことを嫌うことから
脾胃虚弱なのが分かる。
朝の吐き気は
脾気虚からくる気滞によるものか。
普段 下痢はないようなので、
脾陽不振ではなさそう。
治法は健脾益気。
施術後は腹部ポカポカしてたので
これで様子診てもらうことに。

つづく

 

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