妊娠嘔吐・子病・病児・食病・阻病など
とも呼ばれている。
妊娠初期において、
悪心・嘔吐・めまい・
物を食べたがらない・
女人妊娠,若素來虛羸,
血氣不足,體中有風氣,
心下多痰水者,欲有胎喜病阻。
(宋·朱瑞章《衛生家寶產科備要·卷三·論初妊娠》)
訳:
女性が妊娠し、もし元々体が弱く、
血気が不足しており、体内に風邪があり、
心窩部に痰水が多い場合、
(宋・朱瑞章『衛生家宝産科備要・巻三・論初妊娠』)
好既受矣,多病惡阻。
惡阻者,世諺所謂惡食是也。
此由婦人本虛,平時喜怒不節,
當風取冷,中脘宿有痰飲,
受經血既閉,飲血相搏,氣不宣通,
遂致心下饋悶……甚則吐逆不自勝持。
(宋·嚴用和《重訂嚴氏濟生方・婦人門·惡阻論治》)
訳:
妊娠すると多くの悪阻に悩まされる。
悪阻とは世間一般でいう悪食のことである。
これは女性が元々虚弱で、
普段から喜怒が不節制であり、
風に当たり冷えを取り、
中脘に宿る痰飲があり、
経血が閉じてから、飲血が相搏し、
気が宣通しないため、心窩部が塞がり…
ひどい場合は嘔吐が止まらなくなる。
(宋・厳用和『重訂厳氏済生方・婦人門・悪阻論治』)
惡阻,有因胎氣阻逆者,乃受胎者,
胞門閉塞,臟氣內阻,
挾胎氣上逆於胃,故令惡心嘔吐也。
(清·寧松生《醫林選青·卷七·婦科·惡阻證治》)
訳:
悪阻には胎気による
阻逆が原因のものがあり
これは妊娠すると胞門が閉塞し、
臓気が内阻し胎気が胃に逆上するため、
悪心嘔吐を引き起こす。
(清・寧松生『医林選青・巻七・婦科・悪阻証治』)
惡阻一證,本惡心嘔吐,脹滿不食,
而其因則在氣逆氣虛推之。
(清·趙廷儒等《趙李合璧·卷五·胎孕類》)
訳:
悪阻という症状は、
本来悪心嘔吐、腹部膨満、食欲不振であり、
その原因は気の逆行と気虚にあると推測される。
(清・趙廷儒等『趙李合璧・巻五・胎孕類』)
凡受孕二,三月內,必嘔吐,惡心,
此月水不通,陽明壅盛,故不安食。
(清·高鼓峰《醫家心法·婦人胎前》)
訳:
妊娠2~3ヶ月以内には、
必ず嘔吐、悪心があり、
これは月経が通じず、陽明が壅盛するため、
食欲不振となる。
(清・高鼓峰『医家心法・婦人胎前』)
惡阻病者,心中慣悶,頭眩,四肢
煩疼,懈惰不欲執作,惡聞食氣,
欲咸酸果實,多睡少起,世雲惡食,
又雲惡子是也。
(隋·巢元方《諸病源候論·卷四十一·婦人妊娠病諸侯》)
訳:
悪阻の患者は、心窩部が常に塞がり、
めまい、四肢の煩痛、倦怠感があり、
仕事をする気にならず、
塩辛いものや酸っぱい果物を好み、
世間では悪食、また悪子ともいう。
(隋・巣元方『諸病源候論・巻四十一・婦人妊娠病諸侯』)
受孕二、三月間,衝任上壅,
氣不下行,嘔吐痰水,頭重目眩,懶動嗜臥,
惡食喜酸,或偏嗜一物,間作寒熱,為阻病。
(清·林佩琴《類證治裁·卷之八·胎前論治》)
訳:
妊娠2~3ヶ月の間、衝任が上壅し、
気が下降せず、痰水を嘔吐し、
頭重めまい、
食べ物を嫌い酸っぱいものを好み、
あるいは特定のものを偏食し、
(清・林佩琴『類証治裁・巻之八・胎前論治』)
有好二月,嘔吐,眩暈,脈之左弦而弱,
此惡阻因怒氣所激。
(清·沈又彭《沈氏女科輯要·卷上·惡阻》)
訳:
妊娠2ヶ月で、嘔吐、めまいがあり、
脈は左が弦で弱く、これは怒気によって
引き起こされた悪阻である。
(清・沈又彭『沈氏女科輯要・巻上・悪阻』)
惡阻病者……此由婦人元本虛羸,
血氣不足,腎氣又弱,兼當風飲冷太過,
心下有痰水挾之,而有娠也,經血既閉,
水漬於髒,臟氣不通,故心煩慣悶,氣逆而嘔吐也。
(隋·巢元方《諸病源候論·卷四十一·婦人妊娠病諸候》)
訳:
悪阻の患者は…これは女性が元々虚弱で、
血気が不足し、腎気も弱く、
心窩部に痰水が挟まり、妊娠したため、
経血が閉じて、水が臓腑に浸潤し、
臓気が通じないため、心煩、倦怠感があり、
(隋・巣元方『諸病源候論・巻四十一・婦人妊娠病諸候』)
嘔吐不外肝、胃兩經病。
人身臟腑,本是接壤,懷好則腹中增了一物,
臟腑機,為之不靈,水谷之精微,
不能上蒸為氣血,凝聚而為痰飲,
窒塞胃口,所以食入作嘔,此是胃病;
又婦人既娠,則精血養胎,無以攝納肝陽,
而肝陽易升,肝經脈挾胃,肝陽過升,
則飲食自不能下胃,此自肝病。
(清·沈又彭《沈氏女科輯要·卷上·第十六節·惡阻》)
訳:
嘔吐は肝、胃の二経の病に他ならない。
人体の臓腑は本来隣接しており、
妊娠すると腹中に一つ増え、
臓腑の機能が不調になり、
水穀の精微が、上方に蒸されて気血とならず、
凝集して痰飲となり、
胃の入り口を塞ぐため、食べると嘔吐する。
これは胃の病である。
また、女性が妊娠すると精血が胎児を養うため、
肝陽が上昇しやすくなる。
肝経は胃に挟まれており、
飲食が自然に胃に下りなくなる。
これは肝の病である。
(清・沈又彭『沈氏女科輯要・巻上・第十六節・悪阻』)
惡阻者,謂有胎氣惡心,阻其飲食也。
其症:顏色如故,脈息平和,
但覺體沈重,頭目昏眩,擇食,惡聞食氣,
好食咸,甚者或作寒熱,心中憤悶,
嘔吐痰水,胸膈煩滿,恍惚不能支持。
輕者不服藥無妨,乃常病也。
重者須藥調之,恐傷胎氣。
(明·萬全《萬氏婦人科。卷之二‧胎前章》)
訳:
悪阻とは胎気によって悪心が生じ、
飲食を妨げることである。
その症状は、顔色は変わらず、
脈は平で和しているが、体が重く、
頭や目がくらみ、食べ物を選び、
食べ物の匂いを嫌い、塩辛いものを好み、
ひどい場合は寒熱を伴い、
心窩部が塞がり、痰水を嘔吐し、
胸膈が煩満し、意識が朦朧として支えきれない。
軽い場合は薬を服用しなくても問題ない、
これは通常の病である。
重い場合は薬で調整する必要がある、
(明・万全『万氏婦人科・巻之二・胎前章』)
惡阻者,謂有胎氣,惡心阻其飲食也。
妊娠稟受怯弱,中脘宿有痰飲,便有阻病。
其症顏色如故,脈息平和,
但覺多臥少起,肢體沈重,頭目昏眩,
惡聞食氣,喜酸咸,或嗜一物,或大吐,
或時吐痰與清水,甚者或作寒熱,
心中憒悶,嘔吐痰水,胸膈煩滿,
恍惚不能支持,此皆胃氣弱而兼痰與氣滯者也。
亦有素本不虛,而一受胎孕,
則衝任上壅,氣不下行,故嘔逆者。
又有由經血既閉,水漬於髒,
臟氣不宣通,故心煩慣悶,氣逆而嘔吐。
及三月余,而嘔吐漸止。
(清·閻純璽《胎產心法》)
訳:
悪阻とは胎気によって悪心が生じ、
飲食を妨げることである。
妊娠中に体が虚弱で、
中脘に宿る痰飲がある場合、悪阻が起こる。
その症状は顔色は変わらず、脈は平で和しているが、
よく横になりあまり起き上がらず、
手足が重く、頭や目がくらみ、食べ物の匂いを嫌い、
酸っぱいものや塩辛いものを好み、
あるいはひどく嘔吐し、
あるいは時々痰や清水を吐き、
ひどい場合は寒熱を伴い、
心窩部が塞がり、痰水を嘔吐し、
胸膈が煩満し、意識が朦朧として支えきれない。
これらはすべて胃気が弱く、
また、元々虚弱ではないが妊娠すると、
衝任が上壅し気が下降しないため、
嘔吐する者もいる。
また、経血が閉じてから水が臓腑に浸潤し、
臓気が宣通しないため、心煩、倦怠感があり、
そして3ヶ月余りで、嘔吐は徐々に止まる。
(清・閻純璽『胎産心法』)
惡阻者,如中惡心嘔噦,
由血阻痰亦阻,故惡心飲食不進。
(明·龔廷賢《醫學入門萬病衡要·卷之六·胎前諸症》)
訳:
悪阻とは、中悪心嘔吐のように、
血が阻害され痰も阻害されるため、
(明・龔廷賢『医学入門万病衡要・巻之六・胎前諸症』)
惡阻,謂嘔吐、惡心、頭眩,惡食、擇食是也。
(明·王肯堂《女科準繩·卷四·胎前門》)
訳:
悪阻とは、嘔吐、悪心、
めまい、悪食、食べ物を選ぶことである。
(明・王肯堂『女科準縄・巻四・胎前門』)
或嗜酸擇食,或肢體困倦,
或煩悶脹滿,皆其候也。
然亦有虛實不同,所當辨而治之。
(明·張介賓《景岳全書・卷之三十八·婦人規·胎孕類》)
訳:
あるいは酸っぱいものを好み食べ物を選び、
あるいは煩悶膨満する、
しかし、虚実の違いもあり、
それを弁別して治療すべきである。
(明・張介賓『景岳全書・巻之三十八・婦人規・胎孕類』)
惡阻惡食,責之脾虛;嘔吐,
責之有火,所謂“諸逆衝上,皆屬於火”也。
(明·武之望《濟陰綱目·卷之八。胎前門》》
訳:
悪阻悪食は脾虚に帰し、
嘔吐は火があることに帰す。
いわゆる「諸逆冲上、皆屬於火」である。
(明・武之望『済陰綱目・巻之八・胎前門』)
惡阻,以聞食而惡,責之脾虛。
嘔吐,以食入復吐,責之有火,所謂
“諸逆衝上,皆屬於火”也。
(明·吳鶴皋《醫方考·卷之六·婦人門》)
訳:
悪阻は食べ物の匂いを嫌うことで脾虚に帰す。
嘔吐は食べるとすぐに吐くことで、
火があることに帰す。
(明・呉鶴皋『医方考・巻之六・婦人門』)
妊娠之初,經脈內閉,育養胎元。
腸胃阻洳,散入焦膈,逆氣上衝,
食飲輒吐,此由子宮經脈絡於胃口,
故逢食氣引動,精氣上衝,故惡聞食氣,
喜酸咸,四肢倦怠,多臥少起,厭厭困懶,
名曰惡阻,俗謂病兒。
(清·葉桂《葉氏竹林女科·卷二·安胎下·惡阻》)
訳:
妊娠の初期、経脈が内閉し胎元を育む。
腸胃が阻滞し焦膈に散布され、
逆気が上衝し飲食するとすぐに吐く。
胃の入り口に絡んでいるため、
食べ物の匂いに触れると引き起こされ、
精気が上衝するため食べ物の匂いを嫌い、
酸っぱいものや塩辛いものを好み、
四肢がだるく、よく横になりあまり起き上がらず、
倦怠感がひどい。
これを悪阻と名付け、俗に病児という。
(清・葉桂『葉氏竹林女科・巻二・安胎下・悪阻』)
妊娠之婦,每多惡心嘔吐,脹滿不食,
《巢氏病源》謂之惡阻,此證惟胃氣弱而兼滯者多有之。
(明·張介賓《景岳全書·卷之三十八·婦人規·胎孕類。惡阻》)
訳:
妊娠中の女性は、しばしば悪心嘔吐、
腹部膨満、食欲不振を伴う。
『巣氏病源』ではこれを悪阻といい、
この症状は胃気が弱く、
かつ滞りがある者に多く見られる。
(明・張介賓『景岳全書・巻之三十八・婦人規・胎孕類・悪阻』)
此即後世所謂惡阻病也,
先因脾胃虛弱,津液留停,
畜為痰飲,至二月之後,陰上衝,
中焦不勝其逆,痰飲湧,中寒乃起。
(清·張璐《張氏醫通·卷十·婦人門上。胎前》)
訳:
これこそが後世でいう悪阻病であり、
まず脾胃虚弱が原因で津液が停滞し、
痰飲となり、2ヶ月以降になると陰が上衝し、
中焦がその逆行に耐えられず、
痰飲が湧き上がり中寒が生じる。
(清・張璐『張氏医通・巻十・婦人門上・胎前』)
婦人中脘,宿有風冷痰飲,經脈不行,
飲與血搏,多喜病阻。
(宋·陳言《三因極一病證方論·卷十七·惡阻》)
訳:
女性の中脘に、風冷痰飲が宿り、
経脈が通じず、飲と血が搏動し、
悪阻になりやすい。
(宋・陳言『三因極一病証方論・巻十七・悪阻』)
凡婦人虛羸,血氣不足,腎氣又弱,
或當風飲冷太過,心下有淡水者,
欲有胎而喜病阻。
……阻病者,患心中憤憤,頭重眼眩,
四肢沈重,懈墮不欲執作,
惡聞食氣,欲咸酸果實,多臥少起,世謂惡食。
(唐·孫思邈《備急千金
要方·卷第二·婦人方上。妊娠惡阻》)
訳:
凡そ女性が虚弱で、血気が不足し、
腎気も弱く、あるいは風に当たり
冷たいものを飲みすぎ、
妊娠すると悪阻になりやすい。
…悪阻の患者は、心窩部が塞がり、頭重めまい、
四肢が重く、倦怠感があり仕事をする気にならず、
食べ物の匂いを嫌い、
塩辛いものや酸っぱい果物を好み、
世間では悪食という。
(唐・孫思邈『備急千金
要方・巻第二・婦人方上・妊娠悪阻』)
夫妊娠阻病者,按昝殷《產寶方》
謂之子病,《巢氏病源》
謂之惡阻,若婦一人察受怯弱,
或有風氣,或有痰飲,既妊娠,便有是病。
其狀顏色如故,脈息和順,
但覺肢體沈重,頭目昏眩,擇食,
惡聞食氣,好食酸,甚者或作寒熱,
心中憒悶,嘔吐痰水,胸腑煩滿,
恍惚不能支持。
(宋·陳自明《新編婦人良方補遺大全·卷十二·妊娠疾病門》)
訳:
妊娠悪阻の患者は、
昝殷『産宝方』では子病といい、
『巣氏病源』では悪阻という。
もし女性が虚弱であるいは風邪があり、
あるいは痰飲がある場合、
その症状は顔色は変わらず脈は和順であるが、
手足が重く、頭や目がくらみ、食べ物を選び、
食べ物の匂いを嫌い、酸っぱいものを好み、
心窩部が塞がり、痰水を嘔吐し、胸腹が煩満し、
意識が朦朧として支えきれない。
(宋・陳自明『新編婦人良方補遺大全・巻十二・妊娠疾病門』)
半夏合參術,為安胎止嘔進食之上藥,
不獨於胎無礙,而且大有健脾安胎之功,每用輒效。
(清·潘蔚《女科要略・安胎》)
訳:
半夏と参術を配合したものは、
安胎止嘔進食の最高の薬であり、
胎児に害がないだけでなく、
安定させる効果が非常に高く、
(清・潘蔚『女科要略・安胎』)
因痰血相搏,二陳湯加減主之。
(元·朱震亨《丹溪手鏡·卷之下・婦人胎產》)
訳:
痰血が相搏している場合は、
二陳湯に加減して主治とする。
(元・朱震亨『丹渓手鏡・巻之下・婦人胎産』)
肥者有痰,瘦者有熱,多用二陳湯。
(元·朱震亨《金匱鈎玄·卷之三·婦大科·惡阻》)
訳:
肥満者は痰があり、
痩せている者は熱があるため、
(元・朱震亨『金匱鉤玄・巻之三・婦大科・悪阻』)
治妊娠惡阻,嘔吐不下食,宜服橘皮湯。
(宋·趙佶《聖濟總錄·卷第一百五十四·妊娠門》)
訳:
妊娠悪阻で、嘔吐して
食事ができない場合は、
(宋・趙佶『聖済総録・巻第一百五十四・妊娠門』)
清胃降火乃治惡阻的要領。
(張菊人《菊人醫話·醫案選錄·惡阻》)
訳:
胃を清め火を降ろすことが
悪阻治療の要点である。
(張菊人『菊人医話・医案選録・悪阻』)
妊娠嘔吐不止,乾姜人參半夏丸主之。
(漢·張機《金匱要略。婦人妊娠病脈證並治》)
訳:
妊娠中の嘔吐が止まらない場合は、
干姜人参半夏丸を主治とする。
(漢・張機『金匱要略・婦人妊娠病脈証並治』)
懷孕三月,惡心而阻隔飲食是也。
亦有六七個月,尚病嘔者,治同。
然肥人責之痰,瘦人責之火。
(清·輪應禪師等《胎產新書·女科秘旨》)
訳:
妊娠3ヶ月で、悪心によって
飲食が妨げられることである。
6~7ヶ月になっても嘔吐する者もおり、
治療は同じである。
しかし、肥満者は痰に帰し
痩せている者は火に帰す。
(清・輪応禅師等『胎産新書・女科秘旨』)
治妊娠嘔逆,煩悶不下食,蘆根散。
(宋·王懷隱等《太平聖惠方·
卷第七十五·治妊娠嘔逆不下食諸方》)
訳:
妊娠中の嘔吐、煩悶で
食事ができない場合は、芦根散。
(宋・王懐隠等『太平聖恵方・
巻第七十五・治妊娠嘔逆不下食諸方』)
婦人懷娠之後,惡心嘔吐,
思酸解渴,見食憎惡,困倦欲臥,
人皆曰妊娠惡阻也,誰知肝血太燥乎!
……故於平肝補血之中,
加以健脾開胃之品,以生陽氣,
則氣能生血,尤益胎氣耳。
宜用順肝益氣湯。
(清·傅山《傅青主女科·下卷·妊娠》)
訳:
女性が妊娠した後、悪心嘔吐、
酸っぱいものを欲し喉の渇きを癒し、
倦怠感があり横になりたがる。
人々は皆、妊娠悪阻だと言うが、
…故に、肝を平らにし血を補う中に、
脾を健やかにし胃を開くものを加え、
陽気を生じさせれば気は血を生じることができ、
さらに胎気を益するだろう。
順肝益気湯を用いるのが良い。
(清・傅山『傅青主女科・下巻・妊娠』)
若嘔吐痰水,宜參橘湯。
若脾胃虛弱,宜異功散。
若痰涎壅滯,宜半夏茯苓湯。
若嘔吐清水,惡寒發熱,宜白術散。
或體肥惡阻,痰必盛,宜加味六君湯。
體瘦惡阻,火必多,宜加味溫膽湯。
若飲食停滯,胸膈脹悶,宜和中飲。
若胸背脹滿,宜芩連半夏湯。
若腹中痰痛,宜和胃飲。
若暴怒氣逆,胎氣上而嘔吐者,解肝煎。
(清·葉桂《葉氏竹林女科·卷二·安胎》)
訳:
もし痰水を嘔吐する場合は参橘湯が良い。
もし脾胃虚弱の場合は異功散が良い。
もし痰涎が壅滞している場合は半夏茯苓湯が良い。
もし清水を嘔吐し悪寒発熱がある場合は白朮散が良い。
あるいは体格が肥満で悪阻があり
痰が多い場合は加味六君湯が良い。
体格が痩せていて悪阻があり、
火が多い場合は加味温胆湯が良い。
もし飲食が停滞し
胸膈が膨満している場合は和中飲が良い。
もし胸背が膨満している場合は
芩連半夏湯が良い。
もし腹中に痰痛がある場合は
和胃飲が良い。
もし激怒して気が逆上し、
胎気が上衝して嘔吐する場合は解肝煎が良い。
(清・葉桂『葉氏竹林女科・巻二・安胎』)
妊娠二、三月以來,吐逆不食,
心虛煩悶者,名曰惡阻,人參橘皮湯主之。
丹溪雲:肥人惡阻因痰,
二陳湯加黃苓,白術,竹茹,貝母,去半夏。
瘦人是火,前方再加黃連、山梔仁。
(明‧皇甫中《明醫指掌·卷九·婦人科胎前》)
訳:
妊娠2~3ヶ月以来、
嘔吐して食事ができず、
心煩悶がある者を悪阻と名付け、
人参橘皮湯を主治とする。
丹渓曰く、肥満者の悪阻は痰によるもので、
二陳湯に黄芩、白朮、竹茹、貝母を加え、半夏を除く。
痩せている者は火によるもので、
上記の処方にさらに黄連、
(明・皇甫中『明医指掌・巻九・婦人科胎前』)
惡阻是胎元乍結,真陰凝聚於下,
不得上承,而虛陽泛越,故為嘔吐惡心,
頭眩,惡食等證。
(張山雷《沈氏女科輯要箋正·惡阻》)
訳:
悪阻は、胎元が形成され始めたばかりで、
真陰が下方に凝集し、
上方に昇ることができず、虚陽が氾濫するため、
嘔吐悪心、めまい、悪食などの症状が現れる。
(張山雷『沈氏女科輯要箋正・悪阻』)
若知已有胎,而惡心嘔吐,不思食,
惟宜養血安胎,理氣健脾,此為要著。
(清·沈金鰲《婦科玉尺·卷二・胎前》)
訳:
もし妊娠していることを知り、
悪心嘔吐があり、
ただ血を養い胎児を安定させ、
(清・沈金鳌『婦科玉尺・巻二・胎前』)
治療之法:順氣,理血,豁痰,
導水,然後平安矣。
(宋·嚴用和《重訂嚴氏濟生方・婦人門·惡阻論治》
訳:
治療法:気を整え、血を整え、痰を取り除き、
水を導けば、平安である。
(宋・厳用和『重訂厳氏済生方・婦人門・悪阻論治』)
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