【漢方】補中益気湯

補中益気湯

疲れ・倦怠感で
よく使用される補中益気湯について
組成からその作用を調べてみました。

 

[組成]
・黄耆・炙甘草・人参・当帰
・陳皮・升麻・柴胡・白朮

補中益気湯は
分類では補気剤(ほきざい)といって、
正気の不足である虚証を改善する方剤で、
補気するとともに陽気を昇発挙上する。

その作用は、

黄耆=益気・昇発陽気
人参・白朮・炙甘草=健脾益気
陳皮=利気醒脾
柴胡=肝気疏達・昇発
升麻=脾陽昇挙
当帰=補血益気

 

内訳を見ていくと
主に脾気を温め気を益して扶けることに
重きを置いた漢方です。
主治に”気虚発熱”に効くとあるが、
温める作用があるのに
何故発熱を治めるのか?
という疑問があります。

オーソドックスに考えると
”熱のあるものは冷ます”
”冷えたものは温める”という
理論がある中、
”中(脾胃)を補い気を益すことで熱をおさめる”
とはどういう意味なのか?

詳しく説明すると補中益気湯を作った
名医・李東垣の時代背景から
細かく説明する必要があるのですが、
端的に説明すると、
お腹が空いた状態が続くと
イライラ興奮状態して熱くなるが、
腹を満たすことでイライラが治まり
昂った熱も全身に循環して引いてくるよ

といった感じです。
(省略し過ぎて専門家の人に怒られそう。。
説明不足だったらゴメンなさい)

よって補中益気湯は、
中焦にある脾胃(消化器系)
の働きを扶けることで、
気力を益すことができるという意味で
補中益気湯と名付けられました。
詳しく知りたい方は
李東垣の『内外傷弁惑論』『脾胃論』
をご覧下さい。

参考資料:
『中医臨床のための方剤学』
『中医臨床のための中薬学』
神戸中医学研究会

『中医弁証学』
東洋学術出版社

『症状による中医診断と治療』
燎原書店

『李東垣医学全書』
中国中医薬出版社

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